※本記事は、GLOBIS学び放題の学習コース、「パワーと影響力」の内容をもとにしています。実務で活用する方法など、より詳しく人を動かすリーダーシップ、マネジメント力について知りたい方は、ぜひ動画をご覧ください。

「パワー」と「影響力」とは何か?
人を動かすには戦略的な力の使い方が求められます。
パワーとは、人々に物事を実行させる潜在的な能力を指します。役職、知識、ネットワークなどがその源泉です。一方、影響力とは、そのパワーを活用し、人を動かすプロセスのことを指します。現代のビジネス環境では、複雑な人間関係の中で自分の意図を実現するために、これらの理解と活用が欠かせません。
パワーの三大源泉──誰でも使える影響のカギ
パワーの源泉には、公式の力(ポジションや権限)、個人の力(専門性やカリスマ性)、関係性の力(人脈やネットワーク)の3つがあります。自分が持っている力を的確に把握し、それが誰に対して有効かを見極めることが、影響力を発揮する第一歩です。役職がなくても、専門性や信頼関係があれば人を動かす力になります。
人を動かす5つのステップ
人を動かすには、、以下のような5つのステップを踏むことが効果的です。
- ありたい姿を描く
- 状況を分析する
- 基本スタンスを定める
- アプローチを考える
実行する上で重要なのは、相手の状況やニーズを丁寧に見極め、自分の力がどのように作用するかを想定しながら行動することです。
影響力を高める6つの武器
無意識の心理に働きかけるアプローチも強力な手段となります。
ロバート・B・チャルディーニによる書籍『影響力の武器』では、返報性、社会的証明、好意、権威、希少性、コミットメントと一貫性の6つが挙げられます。例えば、「先にギブをしておく」ことで返報性を引き出したり、「皆がやっている」という社会的証明を示すことも有効な戦術です。これらはパワーの裏付けが弱くても、人の心理に訴えることで相手の行動を促すことができます。
上司を動かす──部下からの影響力行使
ボスマネジメントはリーダーシップの一形態です。現代のビジネスでは、部下が上司を動かす場面が増えています。これを「ボスマネジメント」と呼びます。ポイントは、上司の立場やプレッシャーを理解し、自らのパワーと影響力を戦略的に行使すること。単なる不満の訴えではなく、組織全体の最適化を視野に入れた提案が、上司の意思決定を動かします。
印象のマネジメント──非言語コミュニケーションの力
「話し方」「見た目」が影響力を左右します。言葉以上に大切なのが、表情や声のトーン、姿勢といった非言語の要素です。人の印象の約9割は視覚と聴覚で決まると言われ、これを意識することでメッセージの伝達力が格段に上がります。伝えたい内容を明確に、かつ印象的に届ける工夫が、影響力の強化につながります。
まとめ──目標実現のためにパワーを活用する
影響力は誰にでも開かれたスキルです。
今回学んだパワーと影響力の活用法は、決して役職者だけのものではありません。自身の目標を実現するために、自分の力を見極め、周囲に戦略的に働きかけることが重要です。上司や組織を動かす力は、信頼を築き、成果を上げるための強力な武器となります。ぜひ、自身の職場でも実践してみてください。
■実務で活用する方法など、より詳しく人を動かすリーダーシップ、マネジメント力について知りたい方はこちら
■その他 ★コースのテーマ★のポイントを学べるおすすめの動画はこちら
■GLOBIS 学び放題で、さらに学びを深めませんか?
GLOBIS 学び放題は、ビジネススクールを運営するグロービスの動画学習サービスです。
上記でご紹介した目標設定、マネジメントに関連する動画を始め、マーケティングや経営戦略など、14カテゴリのビジネススキルが学び放題。
▼特徴▼
- MBAほかで教える講師監修の高品質なビジネス動画を提供
- 17,800本以上の動画(※2025年4月時点)を毎月書籍1冊分の価格で見放題
- 1動画3分〜、スマホやアプリでいつでもどこでも学べる
- ビジネスの原理原則〜最新トレンドまで、仕事に役立つ実践的な知識を体系的に網羅
- 初級・中級・実践まで自分に合うレベルを選べる
- オンラインイベントやユーザー主催の勉強会などで、一緒に学ぶ仲間に出会える
第20回日本e-Learning大賞で厚生労働大臣賞を受賞!

ユーザーアンケートの結果、90%以上の利用者が高評価!

GLOBIS学び放題で、あなたの可能性を広げる一歩を始めませんか?
▼さらに詳しい情報や、無料体験はこちらから▼
