学ぶとは、人生を○○すること!―なぜ、学ぶのか?

なぜ、学ぶ必要があるのでしょうか。グロービス経営大学院教員やグロービス研究員の3名に理由を聞きました。共通していたのは、学ぶことで人生が変わっていくということです。

学び、能力が高まれば、プライベートも充実する

林 浩平
グロービス経営大学院 教員

「学ぶこと」に関して、私が強く実感していることは、「より良い仕事/キャリア」のために学んだ”基本動作”が、結局は「より良い毎日/人生」に役立った、ということです。

学んで能力が高まれば、短時間で手際よく仕事が片付き、時間やエネルギーが余る。その時間を、仕事に打ち込みたい時期なら、他の仕事に費やしても良いですが、実は、選択肢は”仕事”に限りませんよね。

休みたい時なら、ゆっくり休んだらいいし、遊びたい時や家族との時間を大事にしたい時には、そうしたらいい。とにかく、学んで能力が高まれば、自分の毎日や人生が主体的にコントロールできるようになる

私の場合、20代は経営コンサルティングの仕事で、案件ごとに(経験が少ない内は特に)勉強が必要でした。営利企業か非営利法人か、サービス業か製造業か、B2BかB2Cか、事業部門か間接部門か、営業か物流か、経理か人事か等々…求められる知識や能力は、案件ごとに少なからず変わり、責任も次第に重くなり、「常に勉強しないと」と危機感や焦燥感が続く毎日でした。

ただ、その過程で知らず知らず、ある種の基本動作が身につきました。どの仕事でも「望ましいゴールを描き、制約の中で最善策を選び、必要な資源を揃え、あとは関係者とよく話し合い助け合って、とにかく前に進める」ということです。そして、更に重要なこととして、ある時に気づいたのは、その”基本動作”は「自分の毎日の過ごし方、キャリアの進め方にも、大いに活かせる」ということです。

私の場合、30代はキャリアチェンジや家族の大病など大きなライフイベントがありましたが、その”基本動作”は、大いに役立ちました。例えば、少し生々しいエピソードで恐縮ですが、家族に大病が発覚して緊急入院した時のこと。その日の深夜、医師から予断を許さない旨を内々に聞かされ、大ショックでした。でも明け方にようやく「今こそ正念場、仕事で培った全てを活かそう」と心を決めました。

まず、顧客=本人の気持ちや体験(UX)をより良くする為にとにかく話を聞く。最善のゴール(ビジョン)を具体的に描き、必要な段取りを細かく洗い出し、関係者(親族や病院や行政)と密に連携する。運不運にも一喜一憂し過ぎず、柔軟に軌道修正し続け、愚直にやりきる。結果的に長年かかって快癒し、今は家族で健やかに過ごせています。ある意味、どんな仕事よりも本気で取り組み、自分を成長させてくれた体験でした。

他にも色々とありますが、総じて、その時々に、自分や家族の判断や行動を後押ししてくれた結果、40代の今は、仕事も人生も、自分がこうありたいと思っていたように過ごせています。

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