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英語プレゼンを成功させる振る舞い方の3つのコツ

投稿日:2016/10/28更新日:2019/04/09

日本はロボティクスと人工知能の世界的リーダーです。私たちは毎週、技術の進歩や機械が生活を快適にする記事を目にします。しかし残念なことに、日本はロボティクスの別の領域でも世界的にリードしています。それはロボットプレゼンターです。おそらく、次のようにプレゼンする人を見たことがあるのではないでしょうか。

・平坦で単調な声
・立ったままほとんど動かない
・データとロジックを重視

まるでロボットのようですね。プレゼンを日本語でするにしろ英語でするにしろ、ロボットになってはいけません。観客に理解され、観客を説得したいと考えるならば、もっと活発にならなければなりません。プレゼンにエネルギーと魅力、そして感情を注ぐ必要があるのです。

今回は、英語でプレゼンをするときの伝え方をどのように直したらよいか、そして異なる言語でプレゼンをするときにどのように振る舞いを変える必要があるかについて、3つの秘訣をお話ししましょう。「英語のプレゼンで効果的なスライドを作成する方法」では、プレゼンで使用するスライドのデザイン方法と観客に集中する方法について説明しました。今こそ、英語圏の観客に対して、ニーズをふまえながらそのスライドを届けるときです。

1. 会話を通して観客との繋がりを持つ

友人や同僚と会話するときにどのように振る舞っているか考えてください。両手を前に組んだまま、あるいは体の後ろで組んだまま立っていますか。そんなことはないですよね。いつも一カ所に立ったままですか。おそらく違うでしょう。相手と目を合わせずに、笑顔も見せませんか。そうではないことを願います。

プレゼンをするときは、そのような行動を避けるようにしてください。会話をするように観客と接してください。あまり堅苦しくならないようにしてください。私たちは、国籍にかかわらず人間として、会話のように伝えられるメッセージに反応しやすいのです。

会話のようにプレゼンする方法とはどういうことでしょう。プレゼンをするときは、両手を使ってジェスチャーをしてください。両手を使ってポイントを強調してください。観客やスクリーンに向かってジェスチャーをしてください。活発に動くのです。

スライドの文字を読み上げるだけではいけません。観客はあなたが読み上げるより速く読むことができるので、それには何の付加価値もありません。スライドはあなたをサポートするために存在することを心に留めてください。その逆ではありません。

アイコンタクトをしてください。英語圏の国では、アイコンタクトは信頼の印です。観客のできるだけ多くの人と目を合わせるようにして、少なくとも数秒は笑顔も見せましょう。顔に感情を出さなければ、観客と繋がりを作ることは困難です。観客があなたに笑顔を返し、あなたは最高の気分になるでしょう。

同じ場所にずっと立っていてはいけません。さまざまな観客に体を向けてください。動き回り、歩いてください。

声にさまざまな変化と抑揚を持たせてください。日本語は英語よりも平坦で、トーンやスピード、音程の変化が少ない言語です。抑揚の少ない平坦な声で話をすれば、まるでロボットのように聞こえるでしょう。声を大きくしたり、速くしたり、柔らかくしたりすることで、特定の単語を強調してください。

簡単なことでしょうか。いいえ。しかしものすごく難しいわけではなく、これらは全てあなたのプレゼンをエネルギッシュにして、観客を引き込み、注意を引きつけることでしょう。

2.  ストーリーテリングでアイデアと感情を融合する

ビジネスにおいて、事実とデータは他人を説得するために不可欠なものです。しかし、数字と論理があればそれで十分だと考えるプレゼンターが多すぎます。

本当に他人を説得し、本当に他人を奮起させ、そして人々を導くためには、プレゼンにストーリーを追加しなければなりません。ストーリーテリングを使う必要があるのです。ストーリーテリングとは人間的な側面を追加すること、すなわちあなたのアイデアに感情を追加することです。

それは私たちにとって自然なことのように思えます。私たちの頭脳は、進化によりストーリーテリングに反応するようになっています。私たちの先祖は、10万年以上もの間キャンプファイヤーの周りに座りお互いに話をしてきました。MRIと神経物質を観測する研究者によると、ストーリーを聞くことで聞き手は話し手に対してより共感しやすく、話し手を信頼しやすくなり、単に事実と数字を聞かされた場合よりもストーリーが記憶に残りやすくなることがわかりました。

観客があなたの顧客のことを理解しやすくなるよう、データのみではなくストーリーを使ってください。実際に顧客が挑戦したことや感じたこと、大変だったポイントのストーリーを話してください。感情と気持ちを込めてください。

あるいは、あなた自身の経験について、あなたが何か価値あることを学んだ状況について、あなたが何らの洞察を得た状況について、ストーリーを語ってください。個人的なストーリーを語ると、私たちの話はより確かで信頼性が高く思われるのです。

データはストーリーで包んでください。観客はより一層あなたを信頼し、あなたのメッセージを信じ、パイチャートやExcelのスプレッドシートよりも記憶に残りやすくなります。

3. 十言えば十を知る

英語と日本語で最も文化的に大きく異なる違いの1つは文脈です。日本は世界で最も高文脈文化であり、逆に英語圏は極めて低文脈文化で、より直接的な傾向があります。

このことはプレゼンを行う上で何を意味するのでしょうか。それは、英語で話をするときには、日本語以上に多く話す必要があるということです。日本語で話をするとき以上に、より明確で直接的なメッセージを伝える必要があるのです。自分の意見を伝え、自分の考えを話さなければなりません。もしそうしなければ、もし文脈依存の非直接的で日本語的な伝え方で観客があなたの寡黙で言葉にならないメッセージを理解するよう願うならば、観客に自分のことを誤解されるリスクが高くなるか、あるいは信頼できないという印象すら与えてしまうでしょう。

英語圏の観客が一を聞いて十を知ることを期待してはいけません。十を話して十が伝わるのです。

日本人は本当にこのようなプレゼンができるのでしょうか。私がここで説明したことは非常に西洋的なプレゼンであり、日本ではうまくいかないだろうと私に話した人たちもいます。

本当でしょうか。TEDトークがどれほど人気か見てください。それらは、このような感情的で直接的、エネルギッシュでストーリー主体のスタイルで語られています。スティーブ・ジョブズのプレゼンがどれほど人気か見てください。人々はそのようなスタイルを望んでいるのです。

日本語がこのようなプレゼン方法には向いていないと考える方がいますが、私はそれには同意できません。私は、英語と日本語の両方でこのようなプレゼンを行い、私を引き込み魅了した素晴らしい日本人プレゼンターを何人か知っています。

2013年9月に行われた、2020年東京オリンピック委員会のプレゼンテーションを思い出してください。佐藤麻美氏が感情的でストーリー主体のプレゼンを英語で行い、東京への招致に貢献しました。彼女は、自分自身が骨肉腫を克服してパラリンピック選手になった話をしました。彼女は、気仙沼の故郷と3.11での悲劇について、希望的でパワフルなメッセージと共に感情的なストーリーを語りました。東京2020のプレゼンは、いずれも私がここで説明したスタイルで、感情的かつエネルギッシュに行われました。それらのプレゼンが持つ影響力を見てください。

日本人の観客は、英語圏の観客と何も変わりません。彼らが見たいのは、観客を引き込み、奮起させ、魅了するプレゼンターなのです。このスタイルが文化的に合わない企業もあるかもしれません。しかし、グローバルに活動するにはそのような企業文化は変化しなければならず、ビジネスではますます国際語の英語でプレゼンを行う必要があるのです。まずはあなたから始めて見ませんか。

さあ、エネルギーと感情に満ちたストーリー主体のプレゼンを始めましょう。日本でプレゼン革命を起こしましょう。

プレゼンの技術を英語で学びたい方はこちら>>

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