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第2回 分析的な問題解決のプロセス

投稿日:2008/03/11更新日:2019/04/09

グロービス・マネジメント・スクールで教鞭を執る堀内浩二氏の著書『リストのチカラ 仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術』から、日々のビジネスに今すぐ活用できる「リスト」を紹介する連載講座2回。リストの価値について述べた初回に引き続き、今回は、「分析的な問題解決のプロセス」をまとめたリストを紹介します。

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分析的な問題解決のプロセス

[WHAT]問題は何か?

現状の結果と望んでいる結果との違いを図に描く

[WHERE]問題はどこにあるか?

結果を引き起こしている、現状を構成する要素を図に描く

[WHY]問題はなぜ存在するのか?

それぞれの要素を分析し、なぜそれが問題を引き起こすのかを明らかにする

[HOW1]問題に対し何ができるか?

望んでいる結果をもたらす変更案を論理的に系統立てて書いてみる

[HOW2]問題に対し何をすべきか?

最も満足のいく結果をもたらすよう変更案を統合して新しい構造を作り上げる

*リストの出典:バーバラ・ミント著/山崎康司訳 『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』 ダイヤモンド社 1999年

解説

問題を解決するために効果の高い打ち手を選ぶ論理的な手順を示しています。ビジネス書で学べる問題解決の方法論の多くは、このプロセスの変形といってよいでしょう。このリストの通りでなくとも、同じような問題解決のプロセスを学んだ、あるいは身体で覚えたという方は多いのではないでしょうか。

白紙を五列に割って、今取り組んでいる問題やその分析・解決案をこの五つのステップにマップしてみましょう。論理が飛躍しているところや根拠付けが弱いところが見えやすくなり、問題解決のスピードや精度を高められます。

先日、研修の相談に来られた方は、五枚の紙を携えていらっしゃいました。ListFreakに載っていたこのリストを見て、自分の組織の抱えている問題をプロセスに沿って事前に分析してきてくださったのです。おかげですぐに議論に入ることができました。

慣れてくれば、このプロセスを頭に入れておいて、自分や相手の発言をそれにあてはめることもできます。顧客企業のある部署で、このリストを共有したことがありました。共有と言っても、たった一時間半の勉強会で説明しただけです。しかし「問題解決には順序がある」という発想は、人によっては大きな「発見」でした。例えば打ち合わせをしながら「あ、それはHOWの話ですよね。その前に・・・」と、お互いの思考プロセスをチェックできるようになったのです。

次回は、「プレゼンの設計:10のチェックリスト」を紹介します。

本稿は、『リストのチカラ 仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術』(堀内浩二・著 ゴマブックス・刊)より一部抜粋のうえ再掲載したものです。内容の無断転載、無断コピーなどはおやめください。また、私的利用の範囲を超えるご使用の場合は、著作者および出版社の承諾書と使用料が必要な場合があります。

▼『リストのチカラ 仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術』とは

グロービス・マネジメント・スクールで教鞭を執る堀内浩二氏の著書。前半は、「リストフリーク」(リスト大好き人間)を自称する著者が、古今東西の珠玉のリスト50を厳選して紹介。後半は、リストの収集法から自作リストの作り方までを詳説。リスト化を通じて思考力や表現力を鍛える構成となっている。

▼ListFreak(リストフリーク)

堀内浩二氏が運営する、リスト収集・共有サイト。世の中の知恵やコツを「リスト」で共有する。

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