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MBA経営辞書「為替レート」

投稿日:2013/02/18更新日:2019/04/09

為替レート(Exchangerate)

通貨間の交換レート。一般にはその国の経済力や信用を表すものとされるが、中央銀行の金融政策によっても大きく左右される。為替レートの変化を見ることで、企業の中業績への短期的な影響を推測することができる。

たとえば、輸出比率の高い企業にとって円高になると、製品価格が相手国通貨換算では割高になるので、価格競争で不利な立場に追い込まれ、輸出量が減少する。相手国通貨をベースにした取引を行っている場合、受取る対価の円建ての価値も減少する。また、海外法人からの配当も円建てでは目減りし、その海外法人が連結対象であれば連結決算に直接影響する。円建てで資産計上している場合、海外法人への出資金が目減りすることになる。

一方で、円高になれば、輸入原料や部品が安価に調達できるので、それらを利用している企業はコスト低減が可能になる。また、国内の輸入業者や消費者にとっても、輸入品が安く手に入ることを意味し、円高は好ましい状態となりうる。このように、為替レートが円安や円高に振れることで、不利な状況に陥る企業もあれば、販売機会を拡大につながる企業もある。

為替レートは変動が大きく、現時点で円安傾向にあるからといって、それが明日以降も継続される保証はない。専門的に為替予測を行っている機関でも見誤ることが多く、動向の予測は総じて困難である。生産拠点の海外移転のような長期的戦略を検討する場合は、短期的な為替レートの動向ではなく、長期的なトレンドも含め、経済全般の見通しも交えて判断すべきである。また、短中期の為替リスクに対しては、先物などの為替ヘッジを行うことも検討する必要がある。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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