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MBA経営辞書「表出化」

投稿日:2012/04/23更新日:2019/04/09

表出化(Externalization)

SECIモデルの2つ目のプロセス。共同化によって蓄えられた暗黙知を言葉やチャート、プロトタイプなどを活用して、具体的な形に変えていくこと。たとえば、現場体験を通じて、その手順をマニュアル化していくことや、顧客からの声をもとに新たなサービスコンセプトをパワーポイントで作成するといったことが該当する。

表出化では、対話が非常に重視される。個人の暗黙知は、なかなか個人の力だけで表出化していくことは難しいものである。暗黙知は、そもそも自分自身がその存在に気付いていないことも含まれていることが多い。それゆえに、他人と対話を重ねることにより、その本質が言語化され、磨かれていくことが重要とされるのである。

表出化の重要なテクニックとしては、「比喩(メタファー)」「アナロジー」が挙げられることが多い。「たとえ」により、漠として気づきにくいものを形にし、言語化するのである。また、この段階では同時に論理思考も必要になる。暗黙知から出てきた抽象的なイメージを具体化していく過程において、重要なものに焦点を絞り込み、より具体的に問いを深めていくという作業が必要になるからである。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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