3月14日の夜、有志が集い、「東日本巨大地震~今僕らにできること」をテーマに討議した。余震が続き、計画停電が敷かれて交通の便もままならない中、暖房を切って熱く議論が交わされた。このセッションで参加者は、未曾有の大震災からの復興の意思を強く確認しあった。
セッション後も有志の討議は、場所を変えて続いた。日本を復興したいと言う想いから、一つのプロジェクトが立ち上がることになった。そのプロジェクトとは、「Project KIBOW」だ。希望とRainbowを組み合わせた造語で、ネットエイジの西川氏が命名した。希望を多くの人に届け、海外と日本の架け渡しをすることが、その使命だ。
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今程、海外が日本に注目しているときは無い。一方、今ほど海外へ発信する必要が高い時も無い。それを、政府でも、マスコミでもなく、民間の僕らが、「日本を良くする」という強い意志を世界にアピールし、世界と協力しながら日本の復興に繋げようと言うのだ。
「KIBOW」を旗印に、その場にいたネットエイジの西川氏、Civic Forceの小澤さん、青山フラワーマーケットの井上さん、A.T.カーニーの梅澤さん、ジャスト・ギビングの湯本さん、NPOチャリティ・プラットフォームの佐藤大吾氏等が即座に賛同した。翌日、楽天の三木谷氏も同意した。
これから主だった経営者やリーダーに声をかける予定だ。それぞれの役割で、「日本を復興する」と言う強い意志を確認し、信じ合い、気運を盛り上げて、多くの人々に夢と勇気を与えようと思う。更には、世界に対しても強くアピールし、募金活動も行う予定だ。日本復興の強い意志を皆で確認し合う場にしたいと思う。
未だ各地で余震が収まらない。福島では命がけの戦いが繰り広げられている。津波で押し流された地域には、物資が未だ行きとどいていない。自衛隊も医師もフル稼働で働いている。首都東京は計画停電で、交通もままならない。死者・行方不明者の数も増え続けている。こういう時にこそ、日本が一致団結し、日本の底力を見せるときだと、強く思う。
日本の誠実さ、勤勉さ、秩序だった行動に、世界は惜しみない賞賛を今与えている。彼らに、日本の中堅・若手リーダーが、「日本を必ず再生させる。一緒にやろう」と、顔が見える形で呼びかけ、希望の架け橋となろうではないか。何ができるかわからないが、先ずは始めることにした。皆と一緒にやりましょう。
2011年3月16日
Project KIBOW
堀 義人 グロービス経営大学院 学長 /グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー
西川 潔 ngi group株式会社 取締役ファウンダー
小澤 隆生 公益社団法人 Civic Force 理事
三木谷 浩史 楽天株式会社 代表取締役会長兼社長
井上 英明 株式会社パーク・コーポレーション 代表取締役
梅澤 高明 A.T.カーニー株式会社 日本代表
佐藤 大吾 NPO法人チャリティ・プラットフォーム 代表理事 /NPO法人ドットジェイピー 理事長
一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパン業務執行理事
湯本 優 一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパン代表理事
田島 麻衣子 国際連合世界食糧計画