最年少プロ棋士・仲邑菫初段と対局、囲碁AI「GLOBIS-AQZ」の実力とは?

7月10日、グロービス大阪校にて、強化学習1日目の囲碁AI「GLOBIS-AQZ」とプロ1年目・最年少プロ棋士の仲邑菫初段(10歳)の対局が行われました(参考:GLOBIS-AQZプロジェクトが始動、囲碁AI世界一と若手棋士育成を目指せ)。

その様子はAbemaTVで生中継され(AbemaTVが囲碁を放映するのは初)、延べ17万人以上が視聴。会場にはテレビ局や新聞社など多くの報道陣が駆け付け、大きな話題となりました。その様子を写真と共にお届けします。

対局の前に、まず僕が挨拶しました。

対局が始まりました。GLOBIS-AQZがいきなり初手で、白に配慮して人間だったら打たない隅を占めました。仲邑菫初段もビックリして、初手からかなり考えて、右下隅へ。どういう戦いが繰り広げられるか、注目度マックスです。

メディアの撮影は冒頭5分のみ。対局中はグロービス大阪校のラウンジがプレスセンターに変わりました。ところで、この「世紀の対局」がなぜ大阪で行われているのか。理由は簡単で、菫ちゃんが大阪に住んでいるから。学校が終わったあとに来てくれました。

一方、東京のスタジオでは、万波奈穂四段とGLOBIS-AQZのテクニクカルアドバイザーを務める大橋拓文六段による解説が行われています。AbemaTVの将棋チャンネルで放映中です。

AbemaTVの解説がわかりやすい。画面の上にバーがあり、そこで優劣がわかるようになっています。現在GLOBIS−AQZが有利です。強化学習7時間とは言え、結構打てています。頑張れ、菫ちゃん!!みんなで応援しよう!

およそ2時間後。仲邑菫初段対GLOBIS−AQZの「世紀の対決」は、終局へ。菫ちゃん、残念ながら負けてしまいました。

菫ちゃんは悔しそうにひと言「強かったです」とコメント。

ところで、グロービスはなぜ囲碁AIを開発するのか。まず、囲碁と経営とは類似点が多いからです。囲碁でAIが人類に勝つならば、経営でもAIが勝つ可能性が高いでしょう。経営大学院としては研究したい分野です。さらに、グロービスは「グロービス世界囲碁U-20」を主催しており、日本の若手棋士を育成したいと考えました。

そのうえで、今回の対局の目的は、若手棋士を育成し、さらに「GLOBIS-AQZ」の強さをはかることです。プロ1年目と強化学習1日目(7時間)が対局するとどうなるか。7時間と言ってもGLOBIS-AQZは約50万局対局済みで、菫ちゃんは今まで5000局程度は打ってきているでしょうから、100倍近く経験していることになります。

今回はGLOBIS-AQZが勝ちましたが、これで終わりではありません。7月19日にはプロ5年目の芝野虎丸七段(19歳)との対局が行われます。さらに、「GLOBIS-AQZ」は8月に中国・山東省で開催される「2019 中信証券杯 第3回世界電脳囲碁オープン戦」での優勝も目指しています。

GLOBIS-AQZの戦いはまだ始まったばかりです。今後の挑戦も楽しみにしていてください。

2019年7月11日
堀義人

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