グロービス経営大学院、Forbes JAPAN、flierが共同開催した「読者が選ぶビジネス書グランプリ2019」。日本国内で1年以内に刊行された書籍から、出版社のエントリー作品、グロービス経営大学院・flier・協力各社が選書した書籍を加えた計72冊 をノミネートし、「読者=ビジネスパーソン」に投票いただきました。その総合グランプリの結果をお伝えします。
ビジネス書グランプリ結果
1位:the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
2位:1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
3位:学びを結果に変えるアウトプット大全
4位:破天荒フェニックス オンデーズ再生物語
5位:前祝いの法則
6位:ティール組織
7位:才能の正体
8位:ホモ・デウス(上) テクノロジーとサピエンスの未来
9位:死ぬこと以外かすり傷
10位:10年後の仕事図鑑
食わず嫌いをやめて視野を広げてみませんか?
毎年恒例のイベント「読者が選ぶビジネス書グランプリ」の結果が出ました。例によって、かなりバラエティの富んだ結果になっています。
ビジネスの変化の胎動を読み解く『GAFA』が1位になりましたが、2位には『1分で話せ』のようにより具体的、実践的なスキル本が選ばれています。『ホモ・デウス』や『ティール組織』のような解釈が難しい超大作もあれば、『学びを結果に変えるアウトプット大全』『前祝いの法則』のようなライトタッチで日常的な本もあります。このリストを見て、自分なりにこの裏側にある何らかの法則を読み解こうかとも思いましたが、かなりこじつけになりそうなので諦めました。
さて、私がこういうバラエティに富んだランキングを見た時に必ずやることがあります。それは、ランキングに入っているものを、自分の関心とは関係なくとりあえず読んでみるということ。私たちは、いつも似たような洋服を選んでしまうように、無意識で入れば特定の領域ばかり手にとってしまう傾向にあります。しかしそれでは見える世界は一向に広くなりません。
一方で、思い切って手を広げてみよう、と思って本屋に行っても、今度は何から手に取れば良いのか分からない。だからこそ、このランキングです。この一見ランダムで偏りのない結果を活用しない手はないでしょう。
このビジネス書グランプリも最近はかなり注目度が高まっており、投票する人の裾野が広がってきていると聞いています。それだけ多くの人の目に止まり、評価を受けてきた書籍であることは間違いありません。「何を読んだら良いのか分からない」という人は、一度騙されたと思って全て手にとって読んでみましょう。来年のグランプリの時期には、見える世界がちょっと広がっているかも知れませんよ。(荒木博行)