『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』――長期戦を戦うビジネスリーダーの必須スキル 

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女性「人生100年時代」と言われる昨今。ビジネスパーソンにとっては、「長期戦を戦い続ける力が必要な時代」、とも言えるだろう。しかし、環境変化が激しい中で生き残るため、目の前の課題に対して全力を尽くすことに必死で、「このままのペースでずっとやっていけるのだろうか…」と漠然とした不安を抱える人も多いのではないだろうか。

本書は、 自衛隊が災害時など厳しい環境下で、まさに「長期戦を戦う」ためのメンタルケアの技術をビジネスに応用する視点で書かれた本だ。具体的には、

・ムリをいかに 早めに防ぐか?
・感情のムダ使いをいかに防ぐか?
・心の振れ幅を小さくしていかにムラを防ぐか?

といった「スキル」が実例と共に紹介されている。

たとえば、第1章「ムリしすぎて潰れないために」の章では、チンギスハンの逸話が紹介されている。彼が新たに軍隊を創るとき、数人の指揮官を選ぶことになった。モンゴルの大地で長距離を移動するには体力が必要だ。普通なら体力の優れた人を選びがちだが、チンギスハンは逆に「人並みの体力であること」を重視して指揮官を選んだ、という逸話だ。

そして、「責任感旺盛でやる気とスキルの高い優秀なリーダー」「人柄が円満で、部下のやりたいようにやらせてくれるリーダー」だからこそチームに起こりやすいムリの法則を紹介し、いかにそれを防ぐかについて触れている。

第2章「感情のムダ遣いを防ぐ」の章は、「そもそも何のために感情はあるのか?」から始まる。対人不安、怒り、自信のなさ、自責が相互に関連して感情のムダが雪だるま式に拡大していくプロセスを解説している。そのうえで感情疲労を避けるポイントを解説しており、仕事を問わずプライベートでも活用できる智恵が多くある。

私自身、仕事と初めての子育てを両立する日々の中で、前に比べて疲れが取れづらいなぁ・・・と感じる中で手に取った書籍だったが、年単位でストレスをコントロールしながらスケジュールを立てる方法など具体的なヒントを多く得ることができ、気持ちの上でも大いに楽になった。

「疲れた」などということには抵抗がある、というような、使命感・責任感が強く高いエネルギーレベルで仕事に向き合っているビジネスパーソンにこそ、手に取って頂きたい書籍だ。

『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』
下園壮太(著)、朝日新聞出版社
821円

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