冬休みに読んでおきたいビジネス書5選 

グロービス経営大学院教員が選ぶ
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まとまった時間がとれる冬休み。グロービス経営大学院の教員がおすすめする、この冬じっくり読んで欲しい本を5冊ご紹介します。 ※2016年版はこちら>>

テクノロジーの進化によって必要になる能力を考える

人工知能が変える仕事の未来
推薦: 荒木博行
今やビジネス界のバズワードになった「人工知能」という言葉。ネット上にはそんな人工知能にまつわる悲観論、楽観論が渦巻いています。そんな時だからこそおすすめなのがこの1冊。「AIが仕事を奪う」といったようなセンセーショナルかつ思考停止の言葉ではなく、「分解(Unbundle)」され「再構築(Rebundle)」され続ける仕事のあり方を想像することができます。そして、分厚い本書を読み終わった後は、結局は「世の中の変化スピードと自分の変化スピードとの競争だ」ということに気付かされるでしょう。地に足をつけて、自らの能力開発の必要性を見つめ直すために、今読んでおきたい本です。

数十年後の世界を具体的にイメージしてみる

CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見
推薦:嶋田毅

「テクノロジー」という言葉を聞くとITを連想されるビジネスパーソンも多いでしょう。一方で、IT以上に進化が激しく、しかも人類の命運を左右しかねない分野にバイオ技術があります。本書は、数年前に発見され、現在、最もホットな領域になっている遺伝子編集技術、CRISPER/cas9について、その先駆けとなった女性科学者(数年内にノーベル賞を獲るでしょう)が、一般向けに書いた啓蒙書です。この技術のポイントは、きわめて正確、簡単、短時間、安価に遺伝子を変えられるようになったという点です。関連するベンチャー企業もどんどん生まれています。本書の前半はかなり専門的なので、斜め読みでいいでしょう。多くの方にとって読んでほしいのは後半の応用分野や倫理的問題、世界的開発競争(特に中国の動向)などです。最先端の分野を切り開いた科学者がこれだけすぐに啓蒙書を出した例は多くはありません。視界を広げ、数十年後の我々が生きる世界をイメージするためにも、時間のある時に読んでおきたい1冊です。​

AIよりももっとスゴい脳を意識してみる

続 メカ屋のための脳科学入門-記憶・学習/意識 編
推薦:鈴木健一
私たちに自由意志はあるのか――AIを触れば触るほどAIの可能性と限界を意識すると同時に、実はそれが軽々できる脳はものスゴいということを痛感せずにはいられません。本書は著者の東大工学部での授業を書籍化したもので、脳科学に関する現時点での幅広い研究知見(例えば脳と意識の関係など)を包括的、かつ分野外の人にもわかりやすくまとめており、「おもしろい!!」というのがまず読後感。冒頭の問の答えはぜひ本書の第30講で見つけてください。

コトラーが提唱する最新マーケティング論を知る

コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則
推薦:溜田信

2010年に『マーケティング3.0』で論じたソーシャル・メディア時代への対応に関して、具体的な方法論を論じているのが本書です。その『3.0』では、生産主導のマーケティング(1.0)、顧客中心のマーケティング(2.0)、人間中心のマーケティング(3.0)の変化が論じられていました。今回の『4.0』では、人間中心のマーケティング(3.0)を前提として、深い人間理解に基づいたマーケティングの重要性と、それに向けての新たなフレームワークまで提案しています。『3.0』を読んでいない方も、この際『4.0』を読むことをおすすめします。

コミュニケーションの根幹である「言葉」を大切にする

日本語練習帳
推薦:岡重文

「行くべきだと思う」と「行くべきだと考える」。「思う」と「考える」は、どちらも使えます。一方で「故郷」は「思う」ものであって、「考える」ものではない。「段取り」は「考える」ものであるが「思う」ものではない――多くの場合、「思う」と「考える」はどちらを使っても問題はないが、どちらかしか使えない状況で、正しく言語選択ができるかが重要と説く本書。単語に敏感で、適切な言語選択ができることがコミュニケーションの根幹にあることを改めて認識させてくれる本です。「は」と「が」は、どう違うか、に興味がある方、ぜひ手にとってみてください。

 

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