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数字が苦手という方でも、ビジネスで武器にできる―『ビジネスで使える数学の基本が1冊でざっくりわかる本』

投稿日:2022/07/29

ビジネスに必要なものだけ簡単に

損益分岐点、指数関数的成長、DCF法、リアルオプション、標準偏差、ベイズ――本書は、新聞やウェブサイトで上記のような単語や数字が出てきた瞬間に読み飛ばしてしまう方にお勧めします。例えば、損益分岐点分析。損益って収益と違うの?分岐点って何?言葉だけを聞いてもよくわかりませんが、要するに1次関数です。色々な言葉で理解するよりも数字とグラフにすればすぐに状況がわかるようになります。

本書ではビジネスパーソンが知っておくべき数学的な考え方や数字の特徴について、極力範囲を絞り込み、実例を交えながら解説しています。ビジネスをする上で数字はとても強力な道具ですが、今から数学をやり直すのは時間もかかるし、何からやっていいのか迷うでしょう。そんな時は本書を手に取ってみてください。

数字に飲まれず、理解する

会議や資料では数字やグラフがあると説得力を持ちます。コンサルタントや企画部の方は数字を駆使して経営状況を分析し、説明しますが、皆さんはそれらを何となく受け入れていませんか?難しい概念だと思い込んで、無意識に受け入れていないでしょうか?実は、彼らが使っているロジックや考え方は簡単な数学を使っているだけだということが本書を読めばわかります。私も本書を読んで、難しいと思っていた概念がこんな簡単な数学的な考えを基にしているのかと拍子抜けしました。

本書は割り算からスタートし、成長率の捉え方、分数を使った表現方法など小学生の算数レベルでビジネスを捉えます。第2章以降では、1次関数、指数関数、平均、標準偏差、確率、集合から微分までと幅広く取り扱います。

本来であればそれぞれの項目で基礎から解説したくなるところを、本書はビジネスで活用するという観点で前提の知識がなくても読み進められるように実例を用いながら解説しています。もちろん数字や数式は出てきますが、難しい証明や解説は一切ありません。ビジネスに取り組んでいる読者の方であれば経験したことのあるエピソードを読みながら、理解することができます。

特に第3章の指数関数では多くのビジネスパーソンが苦手とするファイナンスの基本的な考え方、企業価値についてすっきりと理解ができます。とはいえ、一読すれば理解できるものではないため、紙と鉛筆を用意して、実際に書きながら考えていくと一層理解が深まると思います。

私は、数学なんて実社会で役立たないし、やっても意味がないと思っていました。しかし、社会に出てみてこれほど使われている学問はないと思います。数学の専門家になる必要はありませんが、数学的な考え方、センスを身に付けることはビジネスをうまく進めるための武器を一つ身に付けることです。特に海外でビジネスをする際には数字は説得力を持ちます。数字に対する苦手意識のある方にはぜひ読んでいただきたいと思います。

ビジネスで使える数学の基本が1冊でざっくりわかる本
著者:グロービス 執筆:嶋田毅 発行日:2022/07/29 価格:1,760円 発行元:東洋経済新報社

 

  • 堤 崇士

    グロービス経営大学院 教員

    京都大学経済学部卒業、Ashridge Business School修了、京都大学大学院経営管理教育部経営科学専攻。学位:博士(経営科学)。
    東京海上日動火災保険株式会社入社。企業向け損害サービス部門にて、保険事故の原因特定、損害額算定、交渉業務に従事。その後、グロービスに入社し、製薬業界を中心に企業内研修やスクールを活用した研修の企画・設計・営業を担う。留学を経て、日本イーライリリー株式会社にて採用および人事ビジネスパートナーとして勤務したのち、現在はグロービスファカルティ本部に勤務。

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