(Twitterをもとにコラム化しています。その時の気持ちや思いをそのまま伝えるために、加筆修正は、最小限に留めています)。
<三日目>
G1サミットの3日目がスタート。僕は、今茂木健一郎さん、國領二郎さんとのセッション、「知性とは何か」だ。茂木健一郎さんと國領二郎さんとの対比が面白い。「静」対「動」、「クール」対 「熱さ」、だ。我ながら良いキャストだったと思う。G1会場での参加者も多い。(<a href="http://www.globis.jp/1970">動画のアーカイブはこちらから</a>)
今回の新たな試みとして、「G1キッズ」がある。G1は、家族を連れて来ることを奨励している。僕も毎回、家族を全員連れて来ている。これだけの知性が集まるならば、せっかくならば子供達に学ばせる機会を創りたいと思い、今回初めて企画した。朝9時からスタートなので、冒頭顔を出しに行く予定。
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G1キッズの一時限目は、体育の授業だ。地元三沢出身のK1チャンピオン小比類巻太信氏による「キックとバンチをならう」だ。小比類巻道場の米軍基地在の黒人・白人達4人とともに、カラテ道着を着て和室でレッスンをする。子供達は、小比類巻道場のTシャツを着て、靴下を脱いで体を動かしている。
2時限目は、岩瀬大輔氏による「世界で働こう」だ。その前に、茂木健一郎氏によるお話が入る。3時限目は、カヤックの柳澤大輔氏による「ゲームのつくり方」、4時限目は、藤原和博氏だ。午後の5時限目は、「雪の運動会」だ。小学校高学年から参加可能だ。我が家は、長男、次男、三男が参加している。
分科会の他セッションは、「日本の発信力」田中慎一氏によるモデレートで、近藤文化庁長官、内閣府の四方氏、ダボスの土屋氏、そして中国で一番有名な日本人加藤嘉一氏だ。加藤さんは、G1最年少の27歳だ。<a href="http://www.globis.jp/2008">セッション記録はこちらから</a>)
もう一つのセッションは、「ユーロは破綻するか?」だ。東大の柳川先生のモデレートのもと、コラーキャピタルの水野さん、JPモルガンのJesper Koll氏、そして元日銀、現日本総研の翁百合さんがパネリストだ。<a href="http://www.globis.jp/2018">セッション記録はこちらから</a>)
G1サミットの最後の分科会。VーCUBE中継は、「税と社会保障の一体改革」。現職の財務副大臣の藤田幸久氏が参加している。他には、浅尾慶一郎氏、学習院大学の遠藤久夫氏。そして、モデレーターが、慶応大学の小幡准教授だ。(<a href=" http://www.globis.jp/1964">動画のアーカイブはこちらから</a>)
ツイッター・ブログなど一切不可のセッションが、「中国台頭と日本の外交戦略」だ。長島昭久補佐官、河野太郎氏、慶応大学の神保謙さんがパネリストだ。モデレーターが、同志社大学の村田晃嗣さんだ。本当は、動画配信したいところだが、日本の外交戦略を練ってもらいたいと思い、完全オフレコにした。
そしてもう一つが、「被災地に広がる民間の力 ~with Project KIBOW」だ。KIBOWで出会った3名のご登壇だ。いわきから「夜明け市場」の鈴木賢治さん、仙台からMAKOTOの竹井 智宏さん、大槌町吉里吉里から芳賀正彦さんだ。そして、KIBOWの発起人の一人である佐藤大吾さんが、モデレートする。
KIBOWのセッションに、細野大臣、鈴木三重県知事、世耕弘成さんなど政治家の方が、参加している。熱気ムンムンの部屋で、被災地に立ち上がる民間の声に耳を傾けている。偉い方が、「無名」の民間人の話に耳を傾けている姿勢は、感動すら覚える。
芳賀さんのお言葉は、魂に響く。「私は、自分の力で、津波から生き残ったわけではない。見えないところから力をもらい、生き残らせてくれたのです」。思わず背筋が伸びる。<a href="http://www.globis.jp/1987">セッション記録はこちらから</a>)
今、G1キッズの会場にいる。藤原和博氏による「世の中のしごとを知る」のセッションに、正座をして座っている。子供達は、和室にちゃぶ台で勉強をしている。
今、ランチタイム。小比類巻さんの演武のあとに、柴田三兄妹による三味線の演奏。ブラボー!
今回G1サミット最後の動画配信セッション。鈴木英敬・三重県知事 田中良和・グリー株式会社社長、アルピニストの野口健氏。このセッションのパネリストは、全員30代。日本最年少の知事、アジア最年少のビリオネア、そしてカリスマ・アルピニストの登壇だ。今回の登壇者は、20代から80代まで幅広い。G1は、40代から50代が多い。比較的若い30代のリーダーにキーノートの舞台を委ね、僕は襟をただして学ぶ。
何かというと、「日本の若いものは」と言われるが、僕は、日本の若者を信じている。大学院で若い人を教えているからか、若いベンチャー企業を応援しているからか、彼らと接する機会が多い。日本の若者は、凄いし、偉い!
最後のセッションは、「リーダーが引き継ぐべきもの」。渡部昇一さんのスピーチと対談だ。残念ながらツイッター等禁止だ。集中して聞きます。<a href=" http://www.globis.jp/2088">セッション記録はこちらから</a>)
クロージングでは、僕がスポンサーに謝意を述べ、G1ボードメンバーが一人一人感想を述べ、会場からコメントを述べた頂き、僕が最後に3点述べて終わった。「もう待ったなしだ。行動を起こそう。また世界で活躍しよう。そして成長した姿でまた来年も会いましょう」、と締めくくった。
クロージングが終わって、荷物とジャケットを受け取り、一人一人に挨拶をする間も無く、三沢基地行きのバスに飛び乗った。もう既に家族全員が乗っていた。三沢基地までの道中は、G1メンバーと意見交換しながらだ。いわゆる、「振り返りセッション」だ。
三沢基地では、本当に丁寧にご案内頂いた。日曜日だと言うのに、視察を許可頂いたことに深々と頭を下げて、お礼を申し上げた。三沢基地の司令自らにご説明を頂いた。そして、F2やT15などがおさまる格納庫を特別にご案内頂いた。今回は、冒頭の六ヶ所村訪問といい、現地視察がとても充実している。
三沢基地から滑走路をグルっとまわり、三沢空港に着いた。飛行機が遅れているのを、これ幸いと空港でG1メンバーによる夕食兼振り返りセッションが始まった。熱気を帯びた交流が続く。グロービスのスタッフもお疲れ様会をしていた。本当に、「お疲れ様」だ。みんな、ありがとう!! 最高だったよ。
今三沢空港を離陸するところ。飛行機の中で、隣に座っていたG1メンバーとずっと語り続けた。トイレに立った時に、機内を往復する。G1メンバー、スタッフとも、皆お疲れのようで、気持ち良く熟睡していた。
羽田からの道中、G1キッズの感想を子供達から聞く。
先ほど家族全員で自宅に到着した。ツイートできなかった渡部昇一先生のセッションから振り返ってみよう。渡部さんのスピーチを30分して頂き、僕との対談が15分、会場との質疑応答が15分という設定だった。その後、クロージング・セッションを15分で実施した。
参加した皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。G1にご参加頂き感謝です。G1らしく、これからガンガンに行動をしていきましょう。またツイッターのフォロワーの皆様、そして動画視聴の皆様、感謝です! 今後ともヨロシク!
<終わった後>
茂木健一郎さんのお陰で、我が家の子供達が、寸暇を惜しんで本を読み始めた。G1キッズで、「読んだ本の高さだけ見える世界が変わる。勉強せよ。脳が面倒臭いと思うことをやるのが良い」と伝えてもらったからです。茂木さん>深く感謝します。来年も是非お願いします。
2012年2月のTwitterをもとに執筆
堀義人