前回までは、姿勢とストレス感情のリンクを切る方法をご紹介してきました。最終回は、映像と音についても少し触れておきます。
皆さんはVAK(視覚、聴覚、体感・感情)の中で、ご自身がどこをよく使っているかご存じですか。第3回でご紹介した「目線と脳の動き」でも把握することもできますが、実は普段の「言葉遣い」からも、どこが強いかを読み取ることができます。
【言葉遣いから見るVAKのパターン(例)】
Kの言葉をよく使っている方は、前回までご紹介してきた姿勢を変えることでストレスを軽減できるでしょう。
Vの言葉をよく使っている方は、記憶している映像とストレス感情のリンクが強いことが多いため、そのリンクを切ることが有効です。ストレスを感じている時に、嫌な映像が思い浮かぶ方は以下を試してみましょう。
1.ストレスを強く感じた時の映像を思い浮かべる
2.リラックスしている時の映像を思い浮かべる
1と2では絵の大きさ、色合い、明るさ、位置、動画か静止画かなど違いがあるのではないでしょうか。この1と2の特徴で大きく違う部分を覚えておき、ストレスを感じた際に自分自身の中で画像の特徴を1⇒2に置き換えることでストレスは軽減されます。
Aの言葉をよく使っている方も同様です。ストレスを感じている時に、「イライラする」と心の中で言っていませんか。逆にリラックスしている時には「あー、気持ちいい」と言っているかもしれません。この時、音の高さやテンポ、口調、ボリューム、聞こえてくる方向などに違いがあるはずです。例えば、ストレス時の声よりもリラックス時の声のほうがトーンが高い場合、ストレスを感じた際には心の中で聞こえている声を1オクターブあげてみる、などしてみましょう。ストレスが軽減するはずです。