まとまった時間がとれるゴールデンウィーク。せっかくなら、ビジネスパーソンとして一皮剥けるような本を読みませんか?グロービス経営大学院の教員が、特に若い世代におすすめの本を5冊ご紹介します! ※2015年度版はこちら>>
最近仕事つまんないな、と思っていませんか?
ぼくらの仮説が世界をつくる(ダイヤモンド社)
推薦: 荒木博行
推薦コメント:皆さんにとって「面白い仕事」とは何でしょうか?私にとっての面白い仕事の定義とは、「自分の仮説が明確にある仕事」です。将来の世の中について、「こうなるんじゃないか?」「こうなったら面白い!」という自分なりのイメージを持ち、そしてそのイメージの通りになるように働きかけていく。そんな気持ちで向き合っている仕事は、何よりのエンターテイメントです。自分の仮説もなく、上からやらされる仕事とは天と地の差があります。では、どうやったらそんな「仮説」を持てるのか?この本にはそれを考えるヒントに溢れています。「最近仕事つまんねーな!」と思っている人がいたら、是非手に取ってみてください。そして、一緒に仕事を「面白く」していきましょう。
プレゼン資料がどうしてもうまく作れないという方に
外資系コンサルのスライド作成術(東洋経済新報社)
推薦: 西口敦
推薦コメント: パワーポイント作りはずいぶん一般的になり、ビジネスパーソンにとってはもはや逃れられないお仕事の一つ。でも、見よう見まねで作っている人が多いはず。原理原則にはじまり、応用編や考え方のキモまで紹介。著者の卓越したノウハウを惜しみなく見せています。
地位がない、スキルがない、が言い訳にならないワケ
裸でも生きる(講談社)
推薦: 山中礼二
推薦コメント: バングラディッシュ、そしてネパールの仲間のために、現地の素材を活かしたアパレル製品を開発し、店舗展開を続けている起業家、山口絵理子氏。その25歳までの激しい人生を綴った書です。山口氏は、経験がなくても体当たりで学び、事業を創造していきます。そのプロセスを読めば、「自分には地位がない」「スキルがない」という言い訳は20代でもできないと気付かされることでしょう。「社会起業家」に関心のない人にとっても学びが大きい一冊です。
ベストセラー本で冷静に自社や自分の将来を考えてみる
イノベーションのジレンマ 増補改訂版(翔泳社)
推薦: 嶋田毅
推薦コメント: 「破壊的イノベーション」や「イノベーションのジレンマ」の概念が提唱されてからすでに20年が経ちます。往々にしてビジネス書で提示された新コンセプトは時代を経るにしたがって通用しにくくなる傾向がありますが、本書のコンセプトは、ITの進化などで経営環境の変化が激しくなってきた昨今、ますます重要性を持つようになってきています。仮に顧客の本質的ニーズが消えなくても、企業や業界そのものが消滅する可能性があるという恐ろしい現実を理解する上でも、若いうちに読み、自分の仕事やキャリアビルディングの参考にしたい1冊です。
奮闘する経営者の視点を、自社に置き換えて想像してみる
カイゼン型病院経営(日本経済新聞出版社)
推薦: 佐藤剛
推薦コメント: 書店でビジネスパーソンが真っ先に手にする本ではないでしょう。しかし、著者が麻生セメント社長、九州経済連合会会長、さらに麻生財務大臣の実弟となれば、興味が湧くのではないでしょうか。筆者の経営方針は、給与が下がり忙しくなっても社員に「楽しい職場」と言わせることであるという。我々の常識とは異なる視点であり、だからこそ、人そして組織のマネジメントに多くのヒントを与えてくれる1冊です。