4月24日(日)午後、第3回グロービス杯世界囲碁U-20の決勝戦がグロービス東京校「GIJINNOMA」で行われ、中国代表の李欽誠 初段(17歳)が日本代表の許家元 三段(18歳)との接戦を制して優勝した。許 三段は準優勝。第3位は韓国の卞相壹 四段(19歳)。
許 三段は第1回グロービス杯でも準優勝している。優勝した一力遼 七段とともに日本勢のワンツー・フィニッシュという快挙に、日本囲碁界の大きな話題となった。しかし、第2回大会では中国・韓国勢が1~3位を独占。第3回大会での日本勢の巻き返しに注目が集まっていた。
表彰式会場の囲碁関係者からは、「惜しくも優勝は逃したものの、U-20日本代表の力は第1回大会から確実に上がってきている。世界の強豪との対戦を重ねていけば、もっと強くなれる」という声が聞かれた。
< 第3回グロービス杯世界囲碁U-20の結果 >
優勝 李欽誠 初段(中国、17歳)
準優勝 許家元 三段(日本、18歳)
第3位 卞相壹 四段(韓国、19歳)
グロービス杯世界囲碁U-20は、日本で唯一開催されている世界棋戦として注目度が高まっている。GLOBIS知見録では、後日、前夜レセプションと決勝戦もの模様をアーカイブ配信する。
第3回 グロービス杯 世界囲碁U-20 開催概要
■主催
公益財団法人 日本棋院
■協賛
株式会社グロービス
■概要
20歳未満の棋士およびアマチュア選手による世界大会。本戦16名による勝ち抜きトーナメント戦を実施し、U-20世界チャンピオンを決定する。
■出場資格
開催年の1月1日現在で20歳に満たない者。日本代表は同日時点でプロであること。
■対局規定
・全互先 先番6目半コミ出し
・持ち時間:初手から1手30秒、
途中1分単位で合計10回の考慮時間(NHK杯方式)あり
・遅刻は時間が切れた時点で不戦敗とする
■賞金
優勝 300万円、準優勝 50万円、3位 20万円
■日程 (ニコニコ生放送が全セッションをネット中継します)
4月21日(木) 各国入国 18:00〜歓迎レセプション、抽選
4月22日(金) 10:00~本戦第1局 13:00~本戦第2局
4月23日(土) 10:00~本戦第3局 13:00~準々決勝
4月24日(日) 10:00~準決勝 13:00~決勝、3位決定戦 大盤解説会、表彰式
■対局地
グロービス (東京都千代田区二番町5-1)
■出場選手(16名)
[日本代表]
一力 遼(ICHIRIKI Ryo) 七段 (18歳)・・・ 第1回優勝
孫 喆(SON Makoto) 四段(20歳)
許 家元(KYO Kagen) 三段(18歳)・・・第2回準優勝
六浦 雄太(MUTSUURA Yuta) 二段(16歳)
芝野 虎丸(SHIBANO Toramaru) 二段(16歳)
大西 竜平(ONISHI Ryuhei) 初段(16歳)
[中国代表]
范 蘊若(FAN Yunruo) 四段(20歳)
楊 鼎新(YANG Dingxin) 三段(17歳)
李 欽誠(LI Qincheng) 初段(17歳)
[韓国代表]
李 東勲(LEE Donghun) 五段(18歳)
申 真諝(SHIN Jinseo) 五段(16歳)
卞 相壹(BYEON Sangil) 四段(19歳)
[中華台北代表]
林 士勛(LIN Shih-Hsun) 五段(18歳)
[北米代表]
ジャスティン・チン(JUSTIN Ching) アマ7段(アメリカ、14歳)
[アジア・オセアニア代表]
クリット・ジャムカチョルンカイット(KRIT Jamkachornkiat) アマ7段 (タイ、20歳)
[欧州代表]
グリゴリー・フィオニン(GRIGORII Fionin) アマ7段(ロシア、17歳)
■賞金
優勝賞金 300万円、準優勝 50万円、3位 20万円