キャンペーン終了まで

割引情報をチェック!

「IoT」 インターネットでモノがつながる

投稿日:2015/03/16更新日:2019/04/09

モノのインターネット(Internet of Things / IoT)

モノのインターネット(Internet of Things:IoT)は、インターネットやクラウドが、PCに代表される伝統的な情報端末のみならず、テレビやスマート家電など、あらゆる「モノ」とつながっている状態、あるいはそれらをつなげる技術やそれによって生まれるサービスを指す。「Internet of Everything」などと呼ばれることもある。この言葉が多く使われだしたのは2014年頃からであるが、Internet of Thingsという言葉自体は古く1999年にロバート・アシュトンによって提唱されている。

IoTの目的には、大きく、情報収集と制御がある。もともとアシュトンがこの用語を用いた際、その意図する内容は、センサーをあらゆる場所に置くことで、リアルの世界とネットとを結びつけることであった。

情報収集は、たとえば家電等にさまざまなセンサーを埋め込むことで、独居老人の挙動を知るなどが典型的である。かつては技術的制約、金銭的制約から、その対象者の行動は限定的にしかわからなかったが、IoTが進めば、たとえばトイレで自動的に尿の検査などを行うことなどにより、単に行動(特に異常値)だけではなく、健康状態なども知ることが可能となりうる。

制御の例としては、空調のオンオフや温度の設定などが典型である。これは単に部屋の状態を知ることで行うこともできるが、居住者の位置情報などと連関させて、たとえば自宅の500メートル以内に近づいたら自動的に空調が稼働するように設定するといったことも技術的には可能である。

こうした制御は、ビッグデータの解析などと組み合わせることにより、同じデバイスであっても、個々に異なる働きかけを行うことも可能である。たとえば、同じウェアラブルを装着していても、行動パターンの差異に応じて異なる情報が伝達されるようにするなども原理的には可能である。

今後IoTがどのように進化していくかは一概に言えないが、センサー技術、演算技術、通信技術などの発達と低コスト化によって、生活や産業のあり方を大きく変える可能性を持っている。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

サブスクリプション

学ぶ習慣が、
あなたを強くする

スキマ時間を使った動画学習で、効率的に仕事スキルをアップデート。

17,800本以上の
ビジネス動画が見放題

7日間の無料体験へ もっと詳細を見る

※ 期間内に自動更新を停止いただければ
料金は一切かかりません

利用者の97%以上から
好評価をいただきました

スマホを眺める5分
学びの時間に。

まずは7日間無料
体験してみよう!!

7日間の無料体験へ もっと詳細を見る

※ 期間内に自動更新を停止いただければ
料金は一切かかりません

新着記事

新着動画コース

10分以内の動画コース

再生回数の多い動画コース

コメントの多い動画コース