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MBA経営辞書「環境経営」

投稿日:2009/07/13更新日:2019/04/09

環境経営(environmentalmanagement)

環境対応や環境保全を、企業活動を行う上での当然の責務と位置づけながら、同時に経済的価値を生み出し、企業価値向上を図ろうとする経営のこと。環境関連法令の遵守といった受身の発想だけではなく、環境保全への自発的な関与、さらにはそれを積極的にビジネスチャンスや顧客への提供価値向上に結びつける姿勢が求められる。

我が国では高度成長期に多くの公害問題が起こったことから、公害対策の一環としての法令順守には比較的早い段階から注目が集まっていた。また、公害対策技術についても世界の先端を行っていた。

しかし、近年では、環境問題は公害対策の範囲を超え、温暖化対策や資源の保存、生態系の維持なども含むようになってきた。我々の子孫が生活しやすい自然環境をしっかり残すことが求められるようになったのだ。

こうした流れを受けて、リサイクルやリユースビジネスが注目されたり、また、トヨタの「プリウス」に代表される、「地球に優しい」製品の開発などが盛んになっている。ペーパーレスや夏の空調温度の引き上げなど、身近なところから環境保全に取り組む企業も激増している。

環境経営にいち早く取り組んだリコーグループでは、1999年より環境会計を公表し、環境保全のために使ったコストとそのリターン(保全効果、経済効果)を可能な限り定量的に把握し、外部に公表している。

次回は「観察」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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