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初めての「G1ベンチャー」開催!

投稿日:2014/05/02更新日:2022/07/12

「起業家が生み出すイノベーションこそが、日本、そして世界を変える源泉となる」。そんな思いから、満を持して一昨日「G1ベンチャー」を立ち上げた。

思い起こせば2009年2月に「G1サミット」が、磐梯山の麓で静かにうぶ声を上げた。その2年後の2011年9月には100%英語で行う「G1グローバル」というカンファレンスが立ち上がり、2012年11月には「G1経営者会議」、2013年6月には「G1・KIBOWチャリティーディナー」、同年7月に「G1新世代リーダー・サミット(G1 U-40)」がそれぞれ発足した。今年に入り、2月に「G1地域会議」が福岡市で開催され、そしていよいよ本年4月に「G1ベンチャー」が発足することになったのだ。

G1が主催するイベントとしては7つ目となるもので、「ベンチャー」の名の通り、起業家・イノベーションをテーマに特化したものである。当初より、この会議のコンセプトワークには、時間をかけることにした。20人近くにも及ぶボードメンバーに集まって頂き、2013年2月、青森での第5回G1サミットにて議論を開始した。

ボードメンバーには、G1サミット仲間である以下の錚々たる方々にご結集頂いた(五十音順。敬称略)。

出雲 充(ユーグレナ)、 岩瀬 大輔(ライフネット)、梅澤 高明(A.T.カーニー)、岡島 悦子(プロノバ)、小澤 隆生(ヤフー)、楠本 修二郎(カフェ・カンパニー)、窪田 良(Acucela Inc.)、熊谷 俊人(千葉市長)、高島 宏平(オイシックス)、高島 宗一郎(福岡市長)、高宮 慎一(グロービス) 、田中 良和(グリー)、寺田 航平(ビットアイル)、鉢嶺 登(オプト)、アレン・マイナー(サンブリッジ)、間下 直晃(ブイキューブ)、水野 弘道(コラーキャピタル)、守安 功(DeNA)、山田 メユミ(アイスタイル)だ。

ボードの議論では、「他にも様々なベンチャーの会合がある。どうやって差別化するのか?」が一つの大きな論点になった。一年かけて議論した後のボードの結論は、「以下の3点で、他のベンチャー系カンファレンスとは、全く違うものを創ろう」だった。

1)ITばかりでなく、幅広い業界の起業家を呼ぶ。
2)原則CEOのみを、厳選して招待する(完全招待制)。
3)起業家ばかりでなく、政治家・首長・大企業経営者、さらには登山家・アスリートなど様々なリーダーを集めて、幅広い議論を行う。

そして、登壇者への依頼が始まった。最初の基調講演には、甘利 明大臣を招聘し、アベノミクス3本目の矢をスピーチ頂くことにした。甘利大臣は、快くお引き受け頂き、深く感謝を申し上げたい。第二部全体会には、アベノミクス戦略特区に選ばれたばかりの福岡市の高島市長と福岡に縁がある2人の起業家、孫 泰蔵さんとLINEの森川 亮さんに「日本を変えるモデルをつくる ~創業特区でのベンチャー生態系形成~」をテーマに議論頂くことにした。

3つ目の全体会は、堀江 貴文さんのモデレートで、DeNAの守安功さん、漫画家の樹林 伸さんによる「マンガボックスに見るコンテンツビジネスの未来」だ。最後は、豪華起業家が登壇する「起業家が生み出すイノベーションが、世界を変える」だ。登壇者は、日本のベンチャーを引っ張ってきたGMOの熊谷 正寿さん、DeNAの南場 智子さん、そしてサイバーエージェントの藤田 晋さんだ。このセッションには、内閣府で経済・産業の司令塔の一翼を担う小泉 進次郎政務官にご登壇頂くことになった。

他には、登山家の栗城 史多さん、アスリートの為末 大さん等が登壇するセッションや、世界でベンチャーを起こした起業家のセッション等、多岐にわたる内容となった(詳細は、以下のプログラムを参照頂きたい)。
http://g1summit.com/g1venture/program.html

初めての試みなので、登壇者やボードメンバーに声をかけて、「前夜レセプション」を行うことにした。場所は、僕の自宅で、時間は19時からとした。直前まで「甘利大臣が来られるかもしれない」と、秘書から情報が入っていたが、「TPPの交渉でご多忙だから、まさか来られないだろう」と思っていた。ところが、当日18時45分に「18時50分に事務所を出て、19時ごろにそちらに着きます」と連絡が入ったのだ。

僕は、大慌てで、シャツとジャケットに着替えて、19時前に門の前で立ってお迎えした。そして、大臣が御参加のもと、前夜レセプションは始まり、大いに盛り上がった。僕もかなり酔っ払ってしまったが、最後に写真を撮ることだけは、忘れなかった。

翌日4月29日の朝9時より、G1ベンチャーが始まった。最初の基調講演では、甘利大臣より「日本からベンチャーが絶え間なく生まれるために、ベンチャーの柱を立てる。今後は、ベンチャーの生態系をつくるための総括的な方法論を、6月の成長戦略の中に入れる」と力強いお言葉を頂いた。

そして、僕がモデレーター役を務めた第二部全体会(前述)を経て、第三部の分科会へと突入した。一つ目の分科会「アントレプレナーと資本市場」のセッションでは、パネリストは、イー・アクセスの千本倖生さん、UBS証券の武田 純人さん、ユーグレナの出雲 充さん。モデレーターは、コラーキャピタルの水野 弘道さんだ。会場には、小泉進次郎さんや官房副長官の世耕 弘成さんがいる。

二つ目の分科会は、「Eコマース革命が拓く世界」だ。パネリストは、ヤフーの小澤 隆生さん、楽天の中島 謙一郎さん、オークファンの武永 修一さん。モデレーターは、ビットアイルの寺田 航平さんだ。

もう一つの分科会は、「NO LIMIT~最高峰に挑戦する人たちへ~」をテーマに登山家の栗城 史多さんと為末 大さんとが対談した。「ベンチャーもアドベンチャーも一緒だ。誰もがやった事が無いことを、やってみたいと思うのだ」(栗城 史多さん)。G1ベンチャーでは、ベンチャー以外の分野も敢えてセッションとした。何かで突き抜けた人間は、実は共通項が多いものだ。

ランチタイムは、とても工夫したところだ。ありきたりの立食形式も考えたのだが、なるべく参加者が交流し、少人数で議論できるようにと、16のテーマに分かれてワークショップ形式で議論することにした。お弁当は、「ごちくる」さんにスポンサーを頂いた。スター・フェスティバルさん>感謝です。

ランチタイムのワークショップの雰囲気の写真を撮った。小泉 進次郎さんと森川 亮さんらが、「ごちくる」が提供してくれたお弁当を食べながら、議論している。

ワークショップのランチを終えて、第5部分科会へ。一つ目は「マイナンバーが実現する新たな公共サービスと市場」。パネリストが、ワークスアプリケーションズの牧野 正幸さん、千葉市長の熊谷 俊人さん、政府のマイナンバー補佐官の楠 正憲さん。モデレーターは、平 将明さんだ。G1の魅力は、会場とのインタラクションだ。マイナンバーのセッションでの質問者が、DeNAの守安功さん、ドリコムの内藤裕紀さん、そして松田 公太さん達だ。これが、実に面白い!

二つ目が「大企業とベンチャーのアライアンス -オープンイノベーションを実現するには」だ。パネリストは、セガサミーの里見 治紀さん、KDDIの江幡 智広さん、nanapi古川 健介さん。モデレーターは、グロービスキャピタルの高宮 慎一さんだ。もう一つの分科会は、「新たな業態のつくり方 -”儲かる”と”喜ばれる’の両立に向けて」。パネリストは、スマイルズの遠山 正道さん、ロートの山田 邦雄さん、ディーン&デルーカの横川 正紀さん。モデレーターは、オイシックスの高島 宏平さんだ。

G1の面白さは、参加する人の幅の広さだ。休憩中に、小泉 進次郎さんと菊川 怜ちゃんのツーショットがあった。本当は、お二人の写真を撮りたかったけど、遠慮した。でも、お二人が話している姿は、絵になる。本当にお世辞抜きで美しかった。

そして、第6部分科会が始まった。一つ目は「メディア・イノベーションがもたらす社会」。パネリストは、ユーザベースの梅田 優祐さん、現代ビジネスの瀬尾 傑さん、スマートニュースの藤村 厚夫さん。モデレーターは、津田 大介さんだ。

二つ目は「教育とイノベーション -EdTechの台頭がもたらす新たな社会とは」パネリストは、近畿大学 前・理事長、官房副長官の世耕 弘成 さん、ドリコムの内藤 裕紀さん、ベネッセの森安 康雄さん、すららの湯野川 孝彦さん。モデレーターは、プロノバの岡島 悦子さんだ。

3つ目の分科会は、「世界を変える日本人起業家たち」だ。パネリストは、米国西海岸発 Acucelaの窪田 良さん、中西部発 QEDの藤田 浩之さん、ロンドン発 Quipperの渡辺 雅之さんだ。モデレーターは、シンガポール在 ブイキューブの間下 直晃さん。とてもグローバルなパネルだ。

第7部全体会「マンガボックスに見るコンテンツビジネスの未来」。パネリストは、作家の樹林 伸さん、DeNAの守安 功さん。モデレーターは、堀江 貴文さんだ。

「マンガボックスは、G1サミットで始まった。樹林さんが、G1サミットに参加し、そこにいた広告代理店の紹介を受けてDeNAの守安さんと出会った」(樹林さん)。「マンガ雑誌は、半減。単行本は、横ばい。ネットを使えば、ビジネスとして成功する確率が高い」、「マンガであれば、コンテンツを作れるのが日本だけだ。日本発で、世界に行けると思った。」、「マンガボックスの次に、アニメボックスを始める。」、「個人のクリエイターのマンガも始める」(守安さん)明らかに、マンガやアニメの制作、流通が変わる気がした。

G1ベンチャー最後のセッション「起業家が生み出すイノベーションが世界を変える」。熊谷さんと藤田くんの話をこうして聴くのも始めて。新鮮!G1に感謝。
https://pic.twitter.com/5dWGNG5zlx (松田公太さんのツイートより)。

そして、最後のクロージングセッションでは、ボードメンバーがずらっと並び、30秒で一言ずつコメントを頂いた。最後に、会場から世耕 弘成さんと孫泰蔵さんにコメントを頂き、終了した。だが、これだけでは終わらないのがG1の魅力だ。懇親会の「マンガナイト」に向かうために、バスを4台手配していた。全員が、分乗し六本木ミッドタウンの楠本さんの店である『A971』へと向かった。

そして、懇親会で僕はひたすら飲み続けた。もう楽しくって、楽しくって仕方が無いのだ。その一つのシーンが以下だ。3人がコスプレに扮した。世界一の海賊王を目指すルフィ役は、オザーンことヤフーの小澤さん。ベジータ役つまりベジタブルは、オイシックス高島さん、そして僕は、悟空だった。服装は、コスパの松永さんのご提供。感謝!

深夜まで飲み続け、語り続けて、ようやくG1ベンチャーが終わりを告げた。

一方、その会議の模様は、当日のワールドビジネスサテライトでも大きく取り上げられていた。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_65309/

僕は、二日酔いの翌日、以下のメールを参加者に配信した。

「ご登壇いただいた皆さま、ご協賛いただいた皆さま、何よりもこの場に駆け付けてくださった起業家をはじめとするリーダーの皆さまに、改めまして心より御礼申し上げます。G1ベンチャーは、昨夜大盛況と興奮の内に、閉幕することができました。

今回は「Co-Innovation」をテーマとして、起業家はもちろんのこと、政治家、大企業の経営者、投資家、メディアなど各界のリーダーたちにお越しいただきました。

登山家の栗城 史多さんがセッションで言われたように、「ベンチャーもアドベンチャーも同じで、誰もがやったことがないことを、やってみたいと思うものだ」と思います。大きな夢に挑戦した人間が、より高みに登り、大きな世界を見ることができます。僕ら起業家やリーダーが、前人未踏の山に向かい、歩み続けることによって、後進のために道が切り開かれます。その歩みは、やがて巨大な変革を実現すると、確信しています。

基調講演で甘利大臣が仰った通り、成長戦略の担い手は、僕ら起業家だと思います。最終全体会で小泉さんがご指摘された通り、リスクは必ず伴うものであり、それを果敢に乗り越え、新たな時代を夢見て挑戦することが、イノベーションを生み出す源泉だと思います。

僕ら起業家の役割は、イノベーションを起こし、経済を成長させ、雇用を生み出し、大いに儲けて、産み出した富を社会に有意義に還元することだと思います。 起業家のパワーが、日本を変革するのです。

次回のG1イベントでは、より大きく成長して、再会しましょう。(^^)/」

マンガナイトで、サイバーエージェントの藤田 晋さんが、「G1ベンチャーは、今まで参加したベンチャー系のどのカンファレンスをも、全て質的に超えましたね」と褒めてくれた。嬉しかった。これだけ苦労して、創った会合だ。本当にセッションの中身と、参加者の質が半端じゃなく高かった。

さらに、「ベンチャーを通して日本を良くする」と言う明確な志があるのも、大きな特徴だ。まさに、僕ら起業家が世の中を変革するのだ。その思いを更に強くした。二日経っても、まだG1ベンチャーの興奮の余韻を楽しんでいる。

名残惜しいけど、パソコンを閉じることとしよう。
では、次回のG1のイベントで、会いましょう。(^^)/

2014年5月1日
一番町の自宅にて執筆
堀義人

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