HKT48の興奮が覚めやらない。その中で、二日目が始まった。まずは第4部分科会B「ネットベンチャーの新たな潮流」だ。アイレップの紺野俊介社長、コマース21の細田洋平社長、SIIISの杉山隆志社長、モデレータは本荘修二さんだ。
もう一つの分科会は、「アベノミクス“第三の矢”~地方経済の現場で考える成長戦略、中央から地方へ、地方から中央へ」JPモルガン証券のJesper Kollさん、東大の柳川範之教授、玄海キャピタル代表取締役の松尾正俊さん。モデレータは、コラーキャピタル(UK)パートナーの水野弘道さん。
僕は、双方のセッションを行き来した。また、会場を抜け出して、麻生太郎副総理のお迎えに博物館の正面玄関に向かった。黒塗りの車が二台、車寄せに滑り込み、中から帽子を被ったダンディないでたちの麻生副総理が登場された。?島市長とともにご挨拶をし、控室にお通ししてG1の説明を行った。
時間になったので、麻生副総理を会場へとお連れした。そしてスピーチが始まった。日本の頭取の英語力に言及するジョークもあり、とても面白かった。
ぴったり10分間のスピーチのあとに、僕と15分間の対談だ。質問したのは2つ。一点目が「日本人としてのアイデンティティとは何か」。二点目が「日本の人口減にどう取り組むべきか」。会場から一つ質問をとると時間切れとなった。最後に用意していた「次代のリーダーに望むこと」という質問は、会場からの質問でカバーされたので、お聞きしたいことはほぼ全て聞くことができたことになる。麻生副総理をお送りして会場に戻った。その間、次回の地域会議のホスト市長である越直美・大津市長から挨拶を頂いていた。
会場に戻り、第6部分科会へ。「“共感”を生み出す新興国ビジネスとは」。サンヨー食品の井田純一郎社長、一風堂のファウンダーである河原成美さん。ロート製薬の山田邦雄会長兼CEO。モデレータは、カフェ・カンパニー社長の楠本修二郎さん。このセッションは完全オフレコだ。
もう一つの分科会は、「2014年の政治を予測する」。国政の政治家6名がパネリストだ。民主党の田嶋要さん、藤田幸久さん、地元福岡の自民党・井上貴博さんと民主党・大久保勉さん。宮崎選出の自民党・武井俊輔さん、沖縄選出の國場幸之助さん。モデレータは同志社大学の村田晃嗣学長だ。
昼食時は、JR九州の提供によるトレイン(駅弁)ランチだ。僕は、樋渡・武雄市長や?島・福岡市長とともに談笑。僕が選んだのは特選佐賀牛の弁当だ。九州でも常にトップ3に入っている人気のお弁当ですぐに品切れとなった。
昼食後は、第7部分科会「観光立国・日本 九州の果たす役割とは」。パネリストは、由布院 玉の湯社長・桑野和泉さん、イデア・パートナーズ代表取締役の井出修身さん、仲川げん・奈良市長。モデレータは、古川康・佐賀県知事だ。
もう一つの分科会は、「九州発・世界に躍進する企業を生み出すには」。パネリストは、麻生グループの麻生巌社長、福岡地所の榎本一郎常務取締役、トヨタ自動車九州の杉山敦取締役。そして、モデレータは、XEED代表取締役の波頭亮さんだ。
第8部分科会「近代中国の父・孫文と梅屋庄吉〜辛亥革命を支えた日中交流」。パネリストは、福岡市博物館の有馬学館長、日比谷松本楼の小坂文乃副社長(梅屋庄吉氏4代目子孫)。モデレータは、西日本新聞の川崎隆生社長だ。
このセッションは、実に興味深かった。梅屋庄吉が述べた言葉、「君は兵を挙げたまえ。我は財をもって支援する」の言葉のもと、孫文の革命を支援した。辛亥革命の裏にまさに日中の友好があったのだ。
もう一つの分科会は、「九州・沖縄にシリコンバレーは生まれるか」。パネリストは、ユーグレナの出雲充社長、ケンコーコムの後藤玄利CEO、地元福岡からはホープの時津孝康社長。モデレータはオイシックスの?島宏平社長だ。これが最後の分科会だ。
最後は凄いセッションだ。パネリストが、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄会長、JR九州の石原進会長、そして佐賀県の古川康知事だ。モデレータは主催者の僕。テーマは「九州から始まる日本の変革」。九州を代表する首長、財界トップ、そして実業家が登壇する重厚なセッションだ。
注.G1九州・沖縄@福岡市のセッションは、のちにglobis.tvでアップされるので、是非視て欲しい。とても興味深い内容ばかりだ。
そして、クロージング・セッションへ。最後は全ボードメンバーが一人ずつコメントし、スポンサーに謝辞を表した。これで「G1九州・沖縄@福岡市」の全てのプログラムを終えた。
最後はレセプションだ。僕はビールを飲み干して、「大成功、お疲れさまでした」と?島市長と成功を讃え合った。レセプションも終わりの時を迎え、博多手一本で締めた。本当の意味でG1九州・沖縄@福岡市が終了した。
今振り返ってみると、地域会議の面白みは地域の参加の方とそれ以外の方とのコラボの可能性だと気がついた。「改革に必要なのは、よそ者、若者、馬鹿者」、これが地域会議のテーマにもなっていた気がする。
つまり、よそ者と連携し、若者が参加し、馬鹿者がイノベーションを起こすのだ。地元だけの年配のお偉方が真面目に取り組んでも何も生まれないのだ。「よそ者、若者、馬鹿者」が必要なのだ。
この大雪の中、登壇者3人を除き全員が大雪の東京から福岡に参加することができたのは、奇跡に近い。当日欠席者も全部で9名のみだ。まさによそ者が、新幹線に乗り換えて、あるいは遅いフライトに乗り換えてきてくれたのだ。この精神は若者のものであり、しかもこの屈強な信念はいい意味での馬鹿者のものだと感じた。
皆さん、大雪の中、遠路はるばる福岡まで来てくれて本当に嬉しかったです。ありがとうございます。そして、これからも日本の改革、地域の改革にまい進しましょう。(^^)/
2014年2月20日
ツイッターを加筆修正して完成
堀義人
※前編はこちら。