今回は、某中央官庁から内閣府へ出向し、産学連携の支援に従事する坂本 卓司さんにインタビュー。GLOBIS学び放題での学習を経てナノ単科を選んだ理由や、そこで得られた気づき、職場でどのように実践したかをお伺いしました。
どんな時代でも活躍する人材になる。学び続けた先で出会ったGLOBIS学び放題
――坂本さんのお仕事についてお教えください。
私は新卒で中央官庁に入省して今年で10年目になります。現在は内閣府に出向し、自治体や教育機関・研究機関、民間企業の連携をコーディネートする地方創生に関わる業務を行っています。
――どのようなきっかけでGLOBIS学び放題をお知りになりましたか?
業務の一貫でオンライン学習サービスを調べていた時にGLOBIS学び放題を見つけました。以前からMBAの知識を学びたいと思っていたので「これは面白そうだ」と、2021年から使い始めました。
もともと大学生の頃からグロービス自体に興味があったんです。代表堀さんの事業に対するパッションや人を惹き付けるお人柄をメディアで拝見していましたし、グロービス経営大学院には毎年大勢の受講生が集まっていて、日本一のビジネススクールというポジションを確立している点に魅力を感じていました。
――なぜ、仕事以外でも学びの機会を探していたのでしょうか?
職場の同僚たちが、みんな優秀で頭の回転も業務スピードも速いんです。入省1〜2年目の頃に「学び続けないと活躍できずに終わってしまう」と危機感を覚えました。
時代や仕事に振り回されずに生きていけるスキルを身につけるために、GLOBIS学び放題を始める前も、海外留学や短期履修プログラムで語学や政策を学んでいました。
――GLOBIS学び放題では何を学びましたか?
GLOBIS学び放題の動画は、普遍的な原理原則からトレンドまで網羅されているので、気の向くままに100本以上は見ました。集中して聞いたものもあれば、ドライブしながら何度も流したものもあります。
特に役立った動画は「なぜその提案書では負けるのか?〜プロポーザルマネジメントのススメ〜」です。この動画では、相手が何を求めているのか、そのためにどんな資源を見せていくのかを体系立てて説明しています。組織で顧客向けの提案力を高めるコツを学ぶことができ、申請書のフォーマットを作る時や、日々上司に報連相する時にも活用できました。
――坂本さんがGLOBIS学び放題を経て、ナノ単科を選んだ背景をお聞かせください。
ナノ単科では、テーマがひとまとめのパッケージになっている点が魅力でした。「このセットを学べばリーダーシップとキャリアビジョンの基礎が身につく」と感じたので、さっそくエントリーしました。
GLOBIS学び放題には自分のペースで学べる便利さがある一方、観ようと思っても後回しにしてしまうこともあったので、ナノ単科でプログラムが1週間単位で区切られているのは自分に合っていました。
アウトプットで「自分ごと化」し、実世界と学びが紐付いた
――実際にナノ単科を受講してみて、いかがでしたか?
現時点で自分にはどんなスキルがあるか・足りないかを可視化することができました。
また、ライブ授業では教員から「自分ごと化する」という、学んだことを自分の中に落とし込んで仕事でも実践する姿勢を教わりました。大学生時代から自己啓発本が好きでよく読んできたんですが、モチベーションを高められても自分自身に大きな変化が起きなかったのは「自分ごと化」していなかったからだ、とストンと落ちました。
――具体的にはどのように「自分ごと化」できたのですか?
動画を見る、記述式学習(GAiL)で気づきを書く、グループワークで他の受講生たちと意見を交わし合うといったアウトプットの機会があったことが良かったです。新たな学びの定着度を高め、職場で実践する予行演習ができました。
GLOBIS学び放題では、動画内のクイズや記述問題に回答して理解を深めていましたが、それだけでは実世界と結び付けられませんでした。ナノ単科のリスクフリーな学習環境で、自力で言語化し、さらに教員や受講生たちとディスカッションすることで知識の基礎固めができ、学んだことを職場で試すハードルが下がったと実感しています。
――ナノ単科での学びが仕事に活きた経験はありますか?
特に学びの手応えを感じたのは、職場で部下とのやり取りを質問中心に変えた時でした。今までは「これはこうして」と指示すると、部下が「分かりました」ときちんと遂行してくれていました。しかしそれでは部下が業務を実行するだけで、自主的な発想や行動、本人の成長を期待できません。
ナノ単科で「自発的に考えて言語化することによって、初めて本人へのフィードバックになる」と学んだので、部下たちに「なぜこうしたのか?」「どうしたらいいと思う?」と積極的に質問したんです。すると、コミュニケーションを続けていくうちに彼らの笑顔がどんどん増えていきました。納得してくれているんだなと嬉しかったですね。
――「自分ごと化」の実践によって、相手の反応が変わったり吸収力が上がったりすると実感なさったのですね。
そうですね。ナノ単科をきっかけに、部下たちと一緒に何を目指すかを考え計画を立てるようになりましたし、チームミーティングも開催するようになりました。ここでも、ナノ単科で学んだ考え方と手法を取り入れました。
今までは部下それぞれが独立して問題なく業務を遂行していたので、特にミーティングの必要性を感じていませんでした。私が全て管理すれば良いと考えていて、実際それで仕事は進んでました。しかし積極的に質問を増やすようにしたら、アイデアを出し合ったり歩み寄ったり、今までとは違うチームの姿が見えるようになったのです。
出向前の部署では定型的な仕事も多く、私のやっている姿を見せさえすれば後輩たちが後ろから歩んでくれました。現在の部署にはさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっているので、前提の共有から丁寧に行いコミュニケーションをするようにしています。
ナノ単科での学びを職場で実践していきたい
――ナノ単科の次はどのようなことをしたいとお考えですか?
ナノ単科で学んだことを、今後職場でどう組み合わせて実践していくかを考えています。その過程で分からないことが出てきたら、GLOBIS学び放題で関連動画を調べたり、関連書籍を購入して知識・理解を掘り下げたりしたいですね。
また、今後も産学連携による研究開発などを活発にする仕事を続けていきたいので、そのためには何が必要か、何を学ぶかをリストアップしているところです。
――今後はどのような学び方にチャレンジしていきたいですか?
現時点では、職場で実践経験を積むことを優先したいですね。同時に、社会人としてのキャリアを築きながらいかに学び続けるかも模索しています。MBAに興味はありますが、現在の働き方だと一科目から受講できる単科がフィットするかもしれません。
ナノ単科は2022年4月から他のカリキュラムも増えるそうなので、興味のあるテーマができたらまた受講したいです。受講期間が区切られているナノ単科は私にとっては学びやすいスタイルでした。このような機会があれば、今後も積極的にチャレンジしていきたいです。
取材日:2021年12月
ナノ単科にご興味をお持ちの方へ
ナノ単科とは、自分のペースで実践につながる基礎スキルを習得できる新しい学習プログラムです。6週間かけて動画学習(基礎〜応用)・記述式学習(GAiL)・ライブ授業・グループワークを組み合わせながら学んでいきます。
現在の動画学習だけでは物足りないと感じている方、一人だけで学習を続けるのは難しいと感じている方、ぜひ詳細をご確認ください。