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水泳のジャパンマスターズ10年連続出場! しかも初の4位入賞!

投稿日:2013/07/17更新日:2024/12/10

7月の3連休の最終日に、心地よい緊張感を抱きながら水泳会場に向かっている。毎年海の日の3連休に開催される恒例の大会に参戦するためだ。その大会とは、水泳のジャパンマスターズだ。海の日は、大会の4日目に当たり、僕が出場する200m個人メドレーの種目がある日だ。毎年、大会最終日の最終種目が僕が出場する2個目の種目であった。

今年の競泳のジャパンマスターズの会場は、名古屋市の日本ガイシアリーナだ。東海道本線を乗り継いで、金山駅から笠寺駅へと向かう。一昨年の東日本大震災で、メイン会場の東京辰巳国際水泳場が被災してしまった。以来3年続けて、東京以外での開催だ。2011年が大阪、2012年が千葉、そして今年が名古屋だ。

水泳のジャパンマスターズとは、高校野球で言えば「甲子園大会」みたいなものである。この大会で勝てなければ意味がないし、他の大会で勝ってもさほど嬉しくないのだ。それだけ重みがあるものなのだ。今年のマスターズは、僕にとって特別な意味を持つ。何故ならば、今年で10年連続出場となるからだ。つまり、10年連続のメダルが貰えるのだ。

では、「なぜ、マスターズに参戦しているのか?」「どうして10年も続けているのか?」を説明しよう。

僕は42歳になるまでは、ただ単に「水泳で体を鍛えよう」と思っていた。だが、「体を鍛えよう」と言う曖昧な目標設定では、どこまでやれば目標到達できるかがわからない。そこで、目標をもっと具体的にしてみた。たまたま子供達がその当時通っていたスイミングプールに、マスターズのプログラムがあったので参加してみた。スイマーにつられて、「先ずはジャパンマスターズに出よう」と一念発起した。すると、一生懸命に練習することになり、その練習の「副産物」として、体が鍛えられる結果となった。

だが、最初のマスターズ参戦は惨めな結果だった。記録は振るわなかったが、収穫があった。「8位入賞するか、10年連続出場すれば、メダルが貰える」とわかったからだ。当初の「ジャパンマスターズに参戦しよう」の次なる目標は、先ずは「8位入賞」だ。そしてゆくゆくは、「10年連続出場しよう」と定めた。そして、練習に本腰を入れ始めた。しばらくしたら、息子が通ったスイミングクラブは地上げに遭い、更地になってしまった。僕は、スイミングクラブを離れても、この10年間黙々と一人でプールに通い続けた。

その結果、4回目の挑戦で8位入賞を果たして、初めてメダルをゲットした。過去9年間では、なんと6回連続でメダルをゲットすることができた。今や、年齢区分も2つ上がり、そして今年がいよいよその10年目への挑戦だ。

水泳のジャパンマスターズ参戦報告(その1)
水泳のジャパンマスターズ参戦報告(その2)
水泳のジャパンマスターズ4回目の挑戦 - その1:マスターズへの道
水泳のジャパンマスターズ4回目の挑戦 - その2:初めての栄冠へ!

10年間大会に出続けてきた結果、明らかに体力がついた。僕の感覚値では、10年前の40歳前後よりも、今の方が体調が良く、元気だ。昨年からは、トライアスロン・リレーのスイムの部に参戦し、1500mを泳ぎ切った。益々体調が良いのだ。

そうこう思い出しているうちに、名古屋の水泳会場に着いた。会場では、僕の友人でもあり、尊敬するスーパースターの北島選手の大きな看板が迎えてくれていた。その前で写真を撮った。北島選手の応援を力に、「全力で頑張るぞー」と心に誓った。




会場に入ると独特の雰囲気だ。水泳の水しぶきの音、湿気がある生ぬるい空気、そして応援とアナウンスの声が場内に鳴り響いていた。いけない、緊張感が増してきた。





早速レース用の水着に着替えて、サブプールで水の感覚を確かめた。ちょっと体が重いかな。プールから上がり、200m個人メドレーの召集までの間、知り合いと談笑をする。10年も参加し続ければ、徐々に知り合いも増えてくるものなのだ。召集所で横になる。イメージトレーニングだ。自らに言い聞かせていた、「楽しく、大きく泳ぐこと。後半勝負で頑張ろう」。

召集され、コース審判に一礼して、コースの前に座った。50m先を見据えた。スイミングキャップを被り、ゴーグルをはめた。笛が鳴り、ヨーイの掛け声で屈む。「ピーッ」と言う音とともに、飛び込んだ。水に入った瞬間、何だか懐かしい感覚に襲われた。そりゃ、そうだ。毎年泳ぎ続けているのだから。

バタフライはひたすら大きく泳いだ。バックも大きな掻きを意識した。バックの後半から息が苦しくなってきた。平泳ぎは、キックのしなやかさと腕のコンパクトさに気を使った。毎年恒例だが、平泳ぎの後半から腕がパンパンになった。最後のクロールでは腕に力が入らなくなり、必死でキックを打つ。そして、息も絶え絶えにゴールイン。ゴーグルを外し、電光掲示板を見上げると、昨年よりもタイムが2秒も早かったことを確認した。嬉しくなって、隣のコースのスイマーと、健闘を称え合った。

レース後に、顔見知りのスイマーから、「スタートとターンのテクニックだけで、2秒は縮まるよ」と親切なアドバイスを頂いた。とても有り難い。サブプールで体をほぐして、着替えてから帰り支度をした。速報の結果を見ずに、メダルの受付に行ったら、何と4位入賞だと言う事を知らされた。マスターズ人生で初めての4位入賞だ! しかも10年連続出場の栄冠も手に入れたのだ。

メダルを眺めながら、感慨にふける。名古屋らしい鯱鉾の図柄が光る。



「10年連続ジャパンマスターズに参戦する」という目標をも達成した今、次なる目標を設定することにした。振り返ってみたら3つの目標をクリアしてきた。先ずは参戦。そして入賞してメダルをゲットすること。そして10年連続出場と、全ての目標を達成してきた。

次なる3つの目標は下記のとおりだ。
1)ジャパンマスターズに20年連続出場する。
2)初回参戦のタイムを10年間常に上回る。
3)20年目以降は、コンスタントで3位入賞を果たせるようにする。

ちなみに、マスターズの記録の中で、今までで一番遅いのは、初回の42歳の初挑戦の時のタイムだ。20年目には、僕は61歳となる。42歳の記録をこれから10年間も上回り続けるのは、至難の業かな? いや、やってみなければ、わからない。ま、水泳を楽しみながら、健康なまま生きていけたら幸いだ。

東海道本線が名古屋駅に滑り込み、「のぞみ」に乗車して東京への帰路についた。心地よい疲労感を全身に感じながら、車窓に広がる緑の田園風景を楽しんだ。自宅に着いた時には、誇らしげにメダルを首からぶら下げて、オリンピックでメダルを獲ったアスリートの気分を、勝手に味わっていた。


2013年7月17日
自宅にて執筆
堀義人

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