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ダボス会議2013~その1)ダボス会議初日

投稿日:2013/01/30更新日:2024/12/26

いよいよ本日からダボス会議が始まる。僕は、ダボス直前会議のHorasis Annual Meetingやプライベートセッションを合わせると計4回の登壇となる。さらに、今年初めて「グロービス・ナイト」を開催する。ダボス会議参加者のうち400名以上が申し込んでいる、ジャパン・ナイトの二次会的な位置づけのイベントだ。そして、「世界の成長企業(GGC)」の共同議長を務め、世界評議会(GAC)の「リーダーの新体型」の一員も務める。積極的に発言し、交流し、日本の存在感をあげて行きたい。

22日のランチタイムにチューリッヒで投資家に会った。1999年以来のお付き合いがある方だ。折角ダボスまで行くならば、その機会に欧州在の投資家のアポを前後に入れることにした。

投資家との会議後に、空港近くのホテルで開催されるダボス直前会議に向かった。僕は、オープニングの全体会パネルに登壇した。日本の金融・財政政策が議論になり、僕は、安倍政権の「3つの矢」の説明をして、日本の立場に理解を求めた。

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「そもそも、リーマンショック後に、世界各国が為替安政策に走った。日本がやらなかっただけだ。今は、その円安状況を修正している程度。リーマンショック時の為替は、110円程度。今は、円安と言ってもやっと90円に到達するかどうかだ。金融政策、財政出動、成長戦略の『3本の矢』の壮大な『実験』が成功すれば、今不況に喘いでいる欧州にも良きモデルとなろう。今、欧州は緊縮財政一本やりだ。

日本の大幅な金融緩和が良いかどうかは、意見が分かれよう。だが、20年以上もデフレに悩まされてきた結果、日本の名目GDPは、1992年と変わらない。つまり、生活感覚では殆ど成長が無いのだ。その間に様々な財政出動がなされてきたが、殆ど効果が無い。ならば、思い切ったことをやってみよう、と言うのが、日本の意図だ」、と説明した。

質疑応答でも、僕に質問が集中したことにより、日本への関心の高さがうかがえた。これから、また日本が注目されるであろう。

全体会での登壇は、うまくできたと思う。この会合には4回続けて登壇依頼を受けている。パフォーマンスが良いと、続けて依頼が来る。悪いと二度と来ない。翌日の朝食会の登壇も二年連続だ。こうやって、世界で評判を上げて行く。

チューリッヒ空港に直結するホテルでのダボス直前会議を終えて、ダボスに向けて車で移動した。ダボス行きの車の中で、運転手と会話した。何とその運転手は、ハイヤー会社を立ち上げた起業家だった。数カ国に展開し、500人以上抱える社長が、自ら運転していた。「どうして?」と聞いたら、「年に2回だけ運転する。祖父が日本と縁があったので、日本人のお客ばっかりを選んでいる」との回答。

ダボス到着後、ホテルにチェックインし、荷物だけ下ろして、その運転手にお願いして、インド系企業主催のパーティーに連れて行ってもらった。今年からダボス会議のフォーマットが少し変わった。昨年まで、水曜日の朝から日曜日昼までだったのが、今年から火曜日の午後から始まり土曜日の夜のソワレで終わるフォーマットになっていた。既に、ダボス会議は始まっていたのだ。

会場で、親しい友人達数人と再会した。ついでに、グロービス・ナイトが開かれる会場を視察した。ジャパン・ナイトの会場と目と鼻の先で、目抜き通りのど真ん中に位置するベストロケーションだ。ダボス会議の夜に、国が主催するレセプション=ナイトは、アジア系ばかりだ。ジャパン、コリア、チャイナ、マレーシア、インドネシア、モンゴル等。欧米は、ハーバード・ナイトや、マッキンゼー・ナイトなどの様に、大学や私企業が主催する。

だから、それに倣い、グロービス・ナイトを開催することにしている。日本政府以外の主催は、グロービスが日本初かもしれない。

初日は、早目にホテルに戻った。翌日の朝は、早い。シャワーを浴びて、早目に寝ることにした。エネルギーを充填して、翌日に備えよう。

2013年1月30日

一番町の自宅にて執筆

堀義人

  • 堀 義人

    グロービス経営大学院 学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー

    京都大学工学部卒、ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。住友商事を経て、1992年株式会社グロービス、1996年グロービス・キャピタル設立。2006年グロービス経営大学院を開学。2008年に「G1サミット」を創設。2011年には復興支援プロジェクトKIBOWを立ち上げる。2016年に茨城ロボッツ、2019年に茨城放送オーナー就任。2022年にLuckyFesを立ち上げ、現在総合プロデューサーを務める。2024年よりBARKSオーナー、世界最大のPR会社の米国エデルマン社 社外取締役。

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