2019年10月27日(日)、グロービス経営大学院東京校にて「第8回G1経営者会議」を開催しました。「日本経済の中枢を担う経営者が集い、議論し、学び、行動するためのプラットフォームを作りたい」という思いから始まったG1経営者会議。第8回目となる今年の統一テーマは「テクノベート時代を勝ち抜く戦略的サステイナビリティ」です。
330名を超える過去最大の参加者と共に、テクノベートから企業戦略、組織マネジメント、社会・文化まで多様なテーマで議論を交わした1日を写真で振り返ります。
<10月26日>
19時から21時まで、G1経営者会議のスピーカーレセプションを自宅で開催しました。茨城ロボッツの山谷代表の音頭のもと、「Go! Go! Robots!」でパチリ。明日朝9時から本会議が始まります。第1部全体会は、菅官房長官と竹中平蔵さん、第2部全体会には、櫻田謙悟同友会代表幹事が登壇されます。
<10月27日>
第8回G1経営者会議が始まりました。冒頭、僕が開会宣言をしました。
第1部全体会、まずは菅官房長官によるスピーチです。いつも楽しみにしている内容です。「経済発展と有効求人倍率、税収増。そして、インバウンドの旅行客増。来年に向けて羽田・成田とも4万回それぞれ増える。沖縄も8万回発着枠増へ。年間600万人増可能」と力強い言葉をいただきました。
続くパネル討議のパネリストは菅義偉内閣官房長官、モデレーターは慶應義塾大学の竹中平蔵氏です。テーマは「日本経済の成長戦略において、政府が実施していること・民間に期待すること」。毎回これがとても楽しみなのです。
「もっと民間は投資をすべきだ。若い人の活力やクリエイティビティを活用すべきでは」
「これからは、社会保障改革をやる。今までは7割が高齢者への給付。これからは5割を子供たちに割り当てる。幼児教育の無償化など。健康寿命を長くしていくことが重要。遠隔医療もしっかりできる環境をつくりたい」
第2部全体会は「テクノベート時代を勝ち抜く戦略的サステイナビリティ」です。パネリストはJSRの小柴満信氏、SOMPOホールディングスの櫻田謙悟氏、モデレーターはGPIFの水野弘道氏です。経済同友会の代表幹事と副代表幹事によるパネル。「サステイナビリティをコストではなくチャンスとして捉えるべき!」
第3部分科会Aは「テクノベート時代を勝ち抜くための5Gの活用と戦略」です。パネリストはワントゥーテンの澤邊芳明氏、コマツの四家千佳史氏、NTTドコモの中村武宏氏、東京女子医科大学の村垣善浩氏、モデレーターは日本電信電話の栗山浩樹氏です。5Gらしく動画を使ってイメージを共有中。
第3部分科会Bは「オープンイノベーション~大企業とスタートアップのアライアンス戦略~」です。パネリストはセールスフォース・ドットコムの浅田慎二氏、セガサミーホールディングスの里見治紀氏、KDDIの中馬和彦氏、損害保険ジャパン日本興亜の中村愼一氏、モデレーターはグロービス・キャピタル・パートナーズの今野穣です。
第3部分科会Cは「サービス産業の生産性向上と組織変革」です。パネリストはインテグラルの佐山展生氏、BizteXの嶋田光敏氏、ヤマトホールディングスの牧浦真司氏、ラクスルの松本恭攝氏、モデレーターはデジタルハーツホールディングスの玉塚元一氏です。
第3部分科会Dは「企業経営とスポーツの戦略的サステイナビリティ」です。パネリストはジャパネットホールディングスの高田旭人氏、キリンホールディングスの西村慶介氏、北海道日本ハムファイターズの前沢賢氏、茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメントの山谷拓志氏、モデレーターは日本バスケットボール協会の葦原一正氏です。青系のユニフォームが優勢?
ランチタイムは、48のグループに分かれて、各グループのディスカッションリーダーのもと、今回のテーマである「テクノベート時代を勝ち抜く戦略的サステイナビリティ~経営者は何をするべきか~」について、議論します。
第4部分科会Aは「モビリティ革命と自動車産業の近未来・産業創出と社会変革の戦略的サステイナビリティ」です。パネリストはトヨタ自動車の鯉渕健氏、内閣府副大臣の平将明氏、ディー・エヌ・エーの守安功氏、モデレーターはシグマグシスの柴沼俊一氏です。
第4部分科会Bは「ESGから経営戦略としてのサステイナビリティへ」です。パネリストはオムロンの安藤聡氏、住友林業の川田辰己氏、ゴールドマン・サックス証券の清水大吾氏、レオス・キャピタルワークスの藤野英人氏、モデレーターは丸井グループの青井浩氏です。会場に期待感を聞き、メモを取っている皆さんの図。
第4部分科会Cは「コーポレートガバナンス~サステイナブルな企業経営の在り方~」です。パネリストはセブン&アイ・ホールディングスの伊藤順朗氏、アクセンチュアの程近智氏、GPIF の水野弘道氏、モデレーターはサキコーポレーションの秋山咲恵氏です。
第4部分科会Dは「戦略的サステイナビリティに向き合うリーダーの在り方~覚悟のリーダーシップ~」です。パネリストは日経BP総合研究所の酒井耕一氏、フライシュマン・ヒラード・ジャパンの田中愼一氏、ジェイテクトの松本巧氏、モデレーターはグロービスの鎌田英治です。
第5部分科会Aは「次世代のビジネスモデルの潮流~サブスクリプションとXaaS~」です。パネリストはブリヂストンの三枝幸夫氏、ビービットの藤井保文氏、日本マイクロソフトの山崎善寛氏、モデレーターはグロービスの井上陽介です。
第5部分科会Bは「日本・グローバルの後継者育成と戦略的サステイナビリティです。パネリストはJSRの小柴満信氏、Catalys PacificのBT Slingsby氏、武田薬品工業の平手晴彦氏、モデレーターはMF Consultingの深野誠氏です。
第5部分科会Cは「働き方の自由度と選択肢を増やし実績に繋げる経営」です。パネリストはあずさ監査法人の大塚敏弘氏、三井住友フィナンシャルグループの小林喬氏、ノバルティスホールディングジャパンの鳥居正男氏、参議院議員の森まさこ氏、モデレーターはワーク・ライフバランスの小室淑恵氏です。
第5部分科会Dは「イノベーティブな組織を実現する企業文化」です。パネリストはグーグルの岩村水樹氏、Takramの田川欣哉氏、パナソニックの山口有希子氏、モデレーターはA.T.カーニーの梅澤高明氏です。
第6部分科会Aは「AIとビッグデータによる戦略的サステイナビリティの実現」です。パネリストはZホールディングスの川邊健太郎氏、東京海上ホールディングスの住隆幸氏、東京大学大学院の松尾豊氏、モデレーターは東芝の島田太郎氏です。満席です!
第6部分科会Bは「地政学とビジネスインパクト」です。パネリストはヤマハ発動機の木下拓也氏、帝人の早川泰宏氏、デロイトトーマツコンサルティングの邉見伸弘氏、モデレーターはグロービスの西恵一郎です。完全オフレコセッションです。
第6部分科会Cは「新たな人材戦略としての外国人材・シニア人材の活躍推進」です。パネリストはカインズの高家正行氏、武田薬品工業の平手晴彦氏、東京大学大学院の柳川範之氏、モデレーターはシンクタンク・ソフィアバンクの藤沢久美氏です。
第6部分科会Dは「健康経営とウェルビーイング 働く人の心と身体のサステイナビリティ」です。パネリストはWell-being for Planet Earthの石川善樹氏、丸井グループの小島玲子氏、味の素の松澤巧氏、日立製作所の矢野和男氏、モデレーターは森ビルの森浩生氏です。
第7部全体会は「G1・KIBOWソーシャルアワード」授賞式です。【社会事業家部門】受賞者は、グループ全体でCSR活動に取り組むサントリーホールディングスの鳥井信宏氏。【社会起業家部門】受賞者は、アートを通じた地域の再生と活性化・文化振興に貢献し続けている、アートディレクターの北川フラム氏。【特別賞】受賞者は、若手起業家や科学者やアーティストに多面的な支援を行うS&R財団を設立した理事長の久能祐子氏です。日本への貢献に感謝です!
第8部全体会は「戦略的サステイナビリティの実現に向けた、アート×環境と企業の関係」です。パネリストは「G1・KIBOWソーシャルアワード」の受賞者3名、モデレーターはオイシックス・ラ・大地の高島宏平氏です。
クロージング・セッションでは、1年間並走してくださったボードメンバーの皆さんにスピーチいただきました。
最後は懇親会です。テーマは「ラグビーナイト」。南アフリカのワインを飲みながら、W杯ラグビーの準決勝「ウェールズ×南アフリカ」のパブリックビューイングをしました。そして、南アフリカの勝利を確認してから青山学院大学ソングリーディングBULLETSによるエンタメがありました。楽しかった!盛り上がった!
ちなみに、セッションの様子は一部を除き後日GLOBIS知見録で動画配信する予定です。ぜひご期待ください!
2019年10月28日
堀義人