冬の山小屋でふと思ったこと 

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山小屋でサウナを浴びて、裸のまま下半身にタオルを巻き、外に出る。冷水の代わりに、冷気を浴びるためだ。外は、夕闇の中木々が広がり、奥には山の峰がかすかに見える。木々に付いた雪と白樺の白が闇夜に映える。足になにやら水しぶきがかかっているので、ふと見てみる。つららから水滴がポツポツと落ち、跳ね返った水しぶきが、僕の足にかかっているのだ。ふと目をつぶる。

心の中からは、感謝の念が生まれてくる。この山小屋ができたのは、8年ほど前のことだ(2002年2月16日に執筆した「山小屋計画」を参照)。僕が40歳の誕生日に完成した。その時は、子供が3人しかいなかったのだが、今や5人にも増えていた。今日は、朝からスノボだ。子供たちと妻は、スキーを楽しんでいた。

40歳の誕生日に、思ったのは、「これが家族や僕自身への誕生日プレゼントだ。一生懸命に働いた成果として得られたものだ」ということだった。今、思うのは全く逆のことだ。「この山小屋は、社会からのプレゼントだ。山小屋ばかりでなく、恵まれた体と、家庭も社会からのプレゼントだ」。そう思えば思うほど、社会に恩返ししなければならないと強く思うのである。

「僕に何ができるだろうか?」と常に考えながら、日々過ごしてきた。その思いを「風景」としてこのコラムに書いてきた。会社の仲間と共に、社会に必要な人材を育成する。新しい知恵を発信する。社会に価値を生み出す産業や企業を輩出することをしてきた。

個人としても、『吾人の任務』、『人生の座標軸』、『創造と変革の志士たちへ』を執筆したり、世界のコンファレンスで自らの考えを発表したりしてきた。最近では、多くの仲間・同志を集めて、みんなで何ができるかを考える場も作り始めた

自分が社会に十分に貢献しているのか。他に何をすべきかは、これからも考え続けたいと思う。

2010年2月14日
山小屋にて執筆
堀義人

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