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コラムを書く意味

投稿日:2008/06/13更新日:2019/08/20

僕は、数多くの人たちに支えられて生きていることを実感している。
その方々と、日々物理的に接触をすることは無いが、影に日向に応援していただいていることは、肌で感じている。

ところが、その多くの方々に実際にお会いして、お礼を申し上げたり、「今、こんなことをしているんだよ」と、報告することができないのだ。「忙しいから」という言い訳は、一切したくないが、数多くの方に会うのは、時間的制約もあり、だんだん困難になってきている。

言ってみれば、一方的に支援をもらって、僕からはなんらお返しをしていない感覚になることがある。

僕のことを育てくれた両親にもなかなか会うこともできない。母の日や誕生日にすら電話する余裕が無いときがある。東海村、水戸市、京都大学時代、そして社会人時代の友人と旧交を温める機会もあまり無い。一緒に働いている社員でさえ、人数が増えてくると会う機会が減ってしまう。当然グロービスの受講生・卒業生、教員の方々、クライアントの方、投資家・投資先企業の方々、そして支えてくれている多くの方々に感謝をしたり、現状を報告することができない。

このコラムの役割は、その多くの方々に、気持ちを届けることだと思っている。「今、こんなところにいるんだよ」、そして「こんなことを考えているんだよ」と、手紙を書く感覚でコラムを書いているのだ。本当は、もっと直接的に感謝の意を示したいのだが、コラムでの報告という形で、その気持ちを示しているのである。

このコラムを、将来は、子供達が読むことになるであろう。さらには、孫達もである。

僕が9歳の時に、祖父が他界した。そのときに出された遺稿集のタイトルが「吾人の任務」であった(僕は、祖父が20代に書いた、「吾人の任務」というエッセイに触発されて、同名の書籍を40歳の時に上梓した)。その中に、祖父が書いた文章や対談集、更には棋譜などが遺されていた。僕は、言葉を噛みしめながらそれらの文章を読んだ。棋譜(囲碁の打った記録)を並べてみたりもした。祖父の性格がよく理解できるものである。

おそらく、子供達は、今は読めないが、近い将来に僕のコラムを読み始めることになるであろう。遠い将来には、孫達も読んでいくのであろう。つまり、このコラムは、未来への手紙でもあるのである。

願わくば、このコラムが多くの人々を触発するものであって欲しい。
そして、一緒に生きている人々に勇気を与えるものであればなおさら嬉しいものである。

ただ、あまりそうした気負いを持ちすぎずに、「今、ここにいて、こんなことを考えているんだよ」という手紙感覚で書き続けたいと思う。

2008年6月13日
京都にて
堀義人

追伸:たまには、会うのもいいですね。
以下の日程で、イベントがあります。よろしかったらご参加ください。

6/20 19:00〜21:30 『経営と囲碁を語る 第11回』

7/3 丸の内キャリア塾トークショー『キャリア女性にとってのMBAの価値とは』

9/10 『‘アートと経営を語る’ 〜堀 義人氏 & 岡野 博 氏〜柳画廊』

<グロービスのキャンパスにおける経営セミナー>

6/23 『創造に挑み変革を導く』大阪校

6/24 『創造に挑み変革を導く』名古屋校

以下経営セミナーについては、別途ご案内します。
10/2  『創造に挑み 変革を導く』名古屋校
10/3  『創造に挑み 変革を導く』大阪校
10/24 『MBAは何を提供するか』東京校

追記:
上記<グロービスのキャンパスにおける経営セミナー>として掲載した
大阪と名古屋講演日程に誤りがあり、訂正いたしました。
正しくは、6月23日が大阪で、24日が名古屋です。お詫び申し上げます。

なお、今週の金曜日6月20日(金)に実施予定の
『第11回 経営と囲碁を語る会』は、お勧めです。
参加費は、無料にも拘らず、プロ棋士が数多く参加されますし、
セミナー・パネルディスカッションに加えて、実際の囲碁指導も行われます。
これは、お得です。(^^)

ちなみに、僕は、囲碁と経営とは、かなり似ていると思っています。
そのあたりを当日、喋ろうかと思っています。ご興味がある方は、気軽にご参加くだ
さい。

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