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YES発足7日目の風景〜ルビコン川を渡りつつあるのかも

投稿日:2005/09/01更新日:2019/08/26

「もう一週間経つのか」という感慨よりも、「まだ一週間なのか」、という気持ちの方が強い。それだけ、この一週間は凝縮していた。

発起人集め、サイトの立ち上げ、プレスリリース、記者会見、ブログ書き込み、9月7日のYESナイトの企画などでバタバタしていた。8月31日も一日中バタバタであった。

朝、YESプロジェクト、YES@GREE、「起業家の風景」のコメントやトラックバックを確認して、メールなどチェックする。そしてYES発足6日目の風景を書く。もうこれが日課になっていた。

9:55から東京FMの放送があったので、聞き入る。自分の声をラジオを通して聴くのは、ちょっと変な感じである。出来栄えはまあまあであった。

10:00からは、リアルコムの谷本社長が来訪。創業者の谷本氏は創業前、シリコンバレーで6年間過ごし、グローバルな視点で会社を興した数少ない起業家だ。現時点でも拠点を中国、シリコンバレーにおいている。リアルコムは2000年に、現在のはてなやSNSの原点となるネット上の知識共有コミュニティを立ち上げた先駆けである。http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20086824,00.htm

今回は、レッドヘリングアジア100に選ばれる快挙も成し遂げていた。谷本さんとオープンソースを使った事業展開に関して意見交換した。これからが楽しみである。(^^)

11:00から、各党若手政治家による討論会の様子を見るため、赤坂プリンスに立ち寄る。YESプロジェクトが企画している9月7日の「YESナイト9.7」でも政治家の方をお招きする。でも、全ての政党を招かなければならないとか、演説会の形態にしなければならないとか、公職選挙法の絡みでややこしいらしいので、実際に状況をこの目で確認することにしたのだ。自民党からは、林芳正氏、世耕弘成氏、小林温氏、民主党からは、枝野幸男氏、前原誠司氏らが参加していて、活発な意見交換を繰り広げていた。

ランチタイムに、日本棋院の関係者と9月16日に開かれる「囲碁と経営を語る会」について打ち合わせをした。今回は、囲碁界のマドンナである梅沢由香里棋士が参加される予定である。楽しみである。

15:00から大学院化の打ち合わせをする。グロービス・マネジメント・スクールもいよいよ大学院化に向けて走り出しているのである。その後、17:00から、シンガポールから来日中の投資家と面談した。その後、採用面接をして、取材のために外出した。タクシーで移動中、会社から連絡があり、産経新聞が電話でインタビューしたいとのことであった。即座に承諾して、携帯電話で取材に応じた。

最近、取材が増えていることを実感していてる。明日は、英国のBBCからも取材が入っている。僕の今までの基本方針は、「可能な限りマスコミに出ない」、であった。テレビなども出たくないし、雑誌にも可能な限り出ないようにしていた。理由は、簡単である。「あまり目立ちたくなかった」からだ。目立つことにメリットは何も無い。面が割れると、街中を歩いているときに鬱陶しい、と思っていたので、マスコミを避けてきたのである。特に写真は出したくなかったのだ。

このことに関してよく思い出すエピソードがある。僕の高校の親友である小口日出彦氏(通称小口)が、日経ベンチャーの編集長になったときのことである。小口からの依頼なので断りきれずに、編集長インタビューを嫌々受けることになった。正直言ってあまり出たくなかったが、編集長就任のご祝儀のつもりで受けることにした。

インタビューの後で、カメラやストロボなどの撮影セットが一式運ばれきたので、不思議に思って小口にきいてみた。すると、次の答えが返ってきた。「表紙の写真を撮るんだよ。編集長インタビューにはもれなく表紙の撮影がついてくるんだよ」と言うのだ。僕は、「聞いていないよ」と憤慨したけど、後の祭りだ。撮影の最中、小口に向かってブツブツ文句を言っていたことを良く思い出す。

それだけ、出たくないと思っていたのだ。だが、このYESプロジェクトが始まってからは、全く逆である。発起人代表に就任し、対外的に多くの人にYESプロジェクトの呼びかけ(選挙に行こう、改革を進めよう、もっと発言しよう)をアピールしなければならない。マスコミにも多く出始めている。なにせ、記者会見までしてしまったのである。すごい変身ぶりである。

僕は、YESプロジェクトでマスコミとの対応を多くするにつけ、ちょっと大げさだけど「ルビコン川を渡っているのかもしれない」、とい思い始めている。一旦、川を渡ると戻って来れないのである。このまま目立ってしまうのかもしれない。そうなるともう後戻りはできないのである。

それでも、「ま、時代も変わりつつあるし、それはそれでいいかも」、といつものように楽天的に考えることにしている。そして、今日も新たな一日が始まっていた。

2005年9月1日
二番町のオフィスにて
堀義人

 

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