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欧州視察団Ⅴ〜スイスにおける視察

投稿日:2007/07/19更新日:2019/08/21

ローザンヌの月曜日の朝は、プールで一泳ぎすることから始まった。この出張中、モスクワとローザンヌのホテルにしかプールは無かったが、プールがあるホテルでは毎朝泳いだので、結局4回も泳ぐことができた。その朝も気持ちよく1000メートルほど泳いだ後に、パッキングをして、タクシーでIMDという ビジネススクールに向かった。

IMDは、現在欧州でも有数のビジネススクールであり、しかもグロービスの考え方に非常に近いので、参考にさせてもらおうと思い、今回訪問することにした。IMDは、もともとネスレの研修センターとして始まり、アルキャン社の研修センターと合併し、1972年からMBAプログラムを開始した異色のビジネススクールである。何が異色かというと、大学との関係が全くといっていいほど無いのである。従い、プラクティカルな教育を重視しており、グロービスとしても、視察しておきたいビジネススクールの一つなのである。

朝9時45分から、IMDで教えに来ている非常勤講師と一時間強意見交換し、その後学内を散策した。比較的小じんまりとしているが、清潔で機能的な作りになっていた。

ちょうど休憩時間だったので、MBAの教室も覗いてみた。3名ほど日本人の学生がいた。うち一名は、留学前に、グロービス・インターナショナル・スクール(GIS)を受講していた方である。多少立ち話をして、学生の視点に立ったヒアリングをさせてもらった。

その学生のうち誰かは、グロービスにジョインしてくれないかと願いながら、 さりげなく、「アジアNo.1になるために、良かったらグロービスでのキャリアも考えてください」、と伝えてその場を後にした。

その後11時30分からMBAプログラムのディレクターとの会議である。目的は二つ。グロービスのことを良く知ってもらうことと、彼らから多くを学ぶことである。色々と意見交換させてもらった。この教授とは、実は1999年に東京でお会いしていた。1999年に、グロービスのことが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に取り上げられ、特集として一面に掲載されたことがある。その際立て続けに、INSEADやIMDという欧州のトップスクールの副学長クラスの方々と東京でお会いした。

その方々に触発されて、グロービスのMBA化が進んだのである。彼らの話を総合すると、以下の通りであった。

「ビジネススクールで一番重要なのは、資格ではない。社会からの評価である。そのためには、教育の質を高めるとともに、その良さを発信する必要があ る。グロービスがゼロから7-8年でやってきたことは、脅威に値する。グロービスは、MBAを発行するビジネススクールになるべきである。大学院などの認可などは、関係ない。先ずは、社会認知型のビジネススクールで始まればいいではないか。日本でNO.1のビジネススクールになるのは、慶応でも一ツ橋でも 無くグロービスである。既に、グロービスは、社会からそれだけの評価を受けているではないか」、と。

1999年に、僕は彼らの話を聞いて、大きな刺激を受けた。INSEADも大学ではなくて、無認可のビジネススクールとして始まったことをその時に聞いてビックリしたことを今でも良く覚えていた。

その面談の後、グロービスは、MBA化に向けて発進した。2003年4月より社会認知型のビジネススクールとして、GDBAプログラムを開始させた。これは、 INSEADやIMDに習い、大学の認可をもらわずに始めた「社会認知型ビジネススクール」であった。そして、小泉改革の規制緩和の流れに乗り、構造改革特区制度を活用して、2006年4月に文部科学省の認可を得て、大学院が開学した。そして今、グロービスのMBA化におけるインスピレーションを与えてくれた方が目の前にいる、IMDの教授であった。

ランチは、前MBAディレクターと共にに、カフェテリアで済ませた。何とカフェテリアは、ブッフェ形式になっていて全て無料である。ネスレ系ということもあり、アイスクリームなどのデザートがとても美味しかった。

その後、IMDの教授のお勧めで、レマン湖のほとりを歩いて、オリンピック博物館に向かった。湖の向こうには、雲の合間からスイスアルプスが見れた。山の上の雪の白、山の紺青色、そして雲の白、そして湖の青、と美しい光景が目の前に広がっていた。学ぶには、とても良い環境である。湖からの風が強く冷たいので、 残念ながら自然を楽しむゆとりは無く、足早に博物館に向かった。

博物館で30分ほど展示物を見た後に、ホテルに戻り、車を乗り換えてジュ ネーブに向かった。レマン湖を半時計周りに1/4周するような感じである。 ジュネーブの有名な噴水が僕らを迎えてくれた。

そして、そのまま僕の友達の自宅に向かうことになった。

2007年6月1日
視察団の帰国の便にて執筆
堀義人

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