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「東アジア経済サミット」に出席して その1 〜スケジュール〜

投稿日:2003/10/23更新日:2019/09/04

今、シンガポールである。ダボス会議を運営するWorld Economic Forum(WEF)が主催する東アジア経済サミットに出席するために来ている。

いよいよこのサミットで、NAL(New Asian Leaders)の会が正式に発足する。

今回の出張は、とても有意義であった。コラムで報告したいことが一杯あるが、どれから書いたらいいかわからなかったので、先ずどのように時間を過ごしたかだけを書くことにする。

以下、簡単なスケジュールである。

10月10日(金)
夕方〜  NAL(New Asian Leaders)の執行機関(Executive Board)のインフォーマルディナー 

10月11日(土)
10:00〜15:00  NAL Executive BoardのBoard Meeting

17:20〜  NALの正式なリトリートが始まる
バスでラッフルズホテルに移動。今回の出席者は、20人強である。 

18:00〜21:30
シンガポールのGeorge Yeo大臣やフィリピン農業大臣、米国の教育機関のCCLの社長を招いてのディナー。George Yeo氏のスピーチと深い洞察力にはインパクトを受けた。 
 

10月12日(日)
8:45〜12:15  NALの会合
僕がファシリテーターとなり、以下5つの問題に関して、アジアの将来に関して意見交換した。
・ 教育 
・ 貧困 
・ テクノロジー 
・ 経済統合 
・ 政治 

グロービスのクラスでファシリテーションには慣れているので、何とかうまくできた。

12:30〜  WEF主催の、東アジア経済サミットが始まる
総勢600名程度の会合であるシンガポールの防衛大臣が冒頭に挨拶をして、昼食会が始まった。 
昼食は、ネットワーキングできるように全てスタンディング形式である。

14:30〜15:15  会議のホスト役が参加して、過去一年間を振り返る
日本からは経済同友会の北城氏がパネリストとして参加(日本の景気の回復をやんわりと説明してくれた)。

15:30〜16:45  経済展望
野村ホールディングスの氏家会長がモデレーター役となり、竹中平蔵大臣などがパネリストとして参加した。竹中大臣は、この役割にぴったりである。英語はうまいし、スピードはあるし、わかりやすい。質問は、当然全て竹中大臣に集中した。

17:15〜18:30  ASEANの役割について
フンセン・カンボジア首相が登場した。

18:30〜19:00  シンガポールのゴーチョクトン首相によるNALとのプライベートセッション
NALのメンバー20人のためにわざわざゴーチョクトン首相が質疑応答に応じてくれた。僕は、首相の正面に座り質問させてもらった。 

19:30〜21:30  ゴーチョクトン首相を交えてのディナー
食後にスピーチがあった。 
僕は、VCのファンドの投資家とのディナーが入ったので、遅れて参加した。

21:45〜22:30  クラシックコンサート(Singapore Chinese Orchestra)

22:30〜23:30  グロービス主催のカクテルパーティ
食後にスピーチがあった。 
このカクテルパーティは、Meet the New Asian Leaderと題されていて、若者にアジアのリーダーが会いに来る形式にした。80人ほどが参加してくれた。今回は、全てノータイを原則としていたので、WEFの創業者であるKlaus Schwab教授にもタイを外してもらった。大盛況のうちに終了。 
 

10月13日(月)
午前中  NALのエグゼクティブボードのミーティング

12:45〜13:45
日本セッションに遅れて参加したが、会場は満員だった。昨日の竹中平蔵大臣のスピーチが良かったのか、日本に対する関心が高まっており、会場は熱気にあふれていた。昼食のメインが食べ終わり、コーヒーがサーブされ始めたころに、セッションが始まった。

谷口智彦氏(日経ビジネス編集委員)がモデレーターとしてスピーカーを紹介し、スピーカーが代わる代わる演台に立って、スピーチを始めるという形式である。皆、流暢な英語で堂々と日本の現況を説明していたのが印象的であった。

スピーカー : 東京大学教授 伊藤元重氏
参議院議員 林芳正氏
経済同友会代表幹事 北城格太郎氏
モルガンスタンレー チーフエコノミスト イェスパーコール氏他

内容は、とても面白かった。スピーカーの皆さんの話を要約すると以下である。

「日本の景気は上向きである。バブル後3回目の景気拡大局面だが、今回は財政出動が無く回復している。企業収益も過去最高であり、しかも不良債権額も減少している。M&Aの活動も活発である。若干の懸念点は、円高である。ただ、今後2、3年間は景気は良いであろう。」

久しぶりに日本から明るいニュースがいっぱいである。

14:00〜15:15  人材に関するセッション
シンガポールの教育大臣、米国のCCL社長、INSEADの教授などが参加。

17:30〜19:00  今回のハイライトの一つ、リークアンユー上級相のスピーチ

19:00〜21:00  ネットワーキングディナー
ターゲットを絞り込んで、話したい方とじっくりとお話しできた。新たなビジネス展開が期待できそうである。 
 
21:00〜  バスでホテルへ 

10月14日(火)
9:00〜10:00  ヨルダン国王とNALとのセッション(詳細は次回のコラムで書きます)

10:15〜10:50  中国のセッションに遅れて参加
台北の市長の話が面白かった。

11:00〜13:00  クロージングセッション

13:00〜14:30  ネットワーキングランチ

そして、部屋に戻りメールに返答を書いてから、プールで泳ぎ、今このコラムを書いている。明日は、終日ベンチャーキャピタルのファンド投資家へのプレゼンで、4社と会うことになっている。明日の夜、10:30のフライトで日本に帰る予定だ。

日本は3連休だったが、僕は結局殆ど休めなかった。だが全く不満は無い。貴重な経験をさせてもらい、多くのことを考え、感じることができたからだ。次のコラムでは、感じたこと、考えたことなどを徒然と書いてみようと思う。

シンガポールにて

 

  • 堀 義人

    グロービス経営大学院 学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー

    京都大学工学部卒、ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。住友商事を経て、1992年株式会社グロービス、1996年グロービス・キャピタル設立。2006年グロービス経営大学院を開学。2008年に「G1サミット」を創設。2011年には復興支援プロジェクトKIBOWを立ち上げる。2016年に茨城ロボッツ、2019年に茨城放送オーナー就任。2022年にLuckyFesを立ち上げ、現在総合プロデューサーを務める。2024年よりBARKSオーナー、世界最大のPR会社の米国エデルマン社 社外取締役。

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