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続:会社の存在意義 vol.1

投稿日:1999/09/06更新日:2019/09/05

その後、数多くのコラムの読者から反応を頂いた。社内全員参加のメイリングリストでも数多くの意見を頂いた。
その一部をご紹介します。

■コラムの読者の受講生より
堀さん グロービス様 こんにちわ。毎回コラムを楽しみにしている受講生の石田と申します。
 堀さんの会社の存在する意義を読みまして、感想を述べさせていただきます。個人的には、グロービスでCBAを取得することが、欧米の私的MBA学校のようなブランド力をを持ち、日本版ハーバードビジネスクールとしての地位を確立することだと思います。マッキンゼー出身者がアメリカの企業社会で力をもっているようにグロービスで学んだ仲間が日本や世界の各界で活躍しさらにグロービスのブランド力がアップする仕組みになること。実際には、このままでもあと5年、10年先にはかなり似た状況になるとおもいますが、自分ももし(ものすごい確率ですが)、銀行の頭取にでもなったら、慶応出身というよりは、グロービスCBAホルダーですといいきりたい。(現在は、CBA取得中ですが)
 そういったことを実現するには、スクールに関しては、量より質を求めます。現在のグロービスの魅力は、現場の第一線のMBAホルダーを中心とした講師と常に受講生のコミュニケーションをとり仲間意識の強いグロービスの社員の方との交流があること。

30名くらいの受講生の仲間です。したがって、これ以上の規模の拡大は、良い気風を消してしまう可能性があります。

PS 自分の会社の行く末よりなぜか、グロービスの行く末についていつも考えてしまう今日このごろです。

■本年8月16日に銀行よりグロービスに転職したスタッフより
私は、後者の方が当社に合っていると思います。確かに、 IPOをやることは華やかさはあり、面白いとは思いますが(それに個人的にも公開益は魅力はありますが)、ただ公開後の株主というステークホールダーは飽くなき利益追 求を求めます。もし大半が数々の「日本小型成長株ファンド」に組み込まれしまうと、とにかく儲かるものに集中して運営して行く道を歩まざるを得ないでしょう。そうするとリスク度の高いプロジェクトを選ぶ傾向にあり、なかにはそういうプロジェクトは地道にこれまで行ってGMI,GOLに悪影響を及ぼすかもしれません。

誤ったプロジェクトを抑制させるためには、他のステークホールダー、従業員、受講生、教員、GOLを行っている企業等をボードメンバーにするか、監査役として迎えるかの手もあります。また公開後の株主構成を従業員、受講生、教員、GOLを行っている企業等の比重を高める(ESOP)手もあります。しかし、公開後のプロジェクトはプロジェクト1件あたりの金額が巨額になり、そうそう代替プロジェクトが現れない、意志決定のスピードが求められる、コンフィデンシアリティーも求められるという性質があればワークするのは難しいと思います。

後者の「クオリティーを高めて、アジアNo.1のビジネススクールの評判を得る」そのためにどうすればよいのか、という点についてはこれから講師をやりつつ根底の問題意識として考えて行きたいと思います。

■グロービスで企業向け人材開発を担当してるスタッフより
ビジネス成功の尺度として、時価総額を見るのは当然だと思います。それがステークホルダーに還元され、従業員も金銭的に豊かになれれば、定量的に測定可能な尺度か ら見て従業員もハッピーだと思います。(でもグロービスに集まっている人は、金銭的報酬の最大化を目指して来たのではない、と聞いたことがあります。

顧客にとっては、グロービスが上場会社であろうとなかろうと関係なく、良質のサー ビスが受けられることが重要だと思います。利益が強調されすぎるとかえって不愉快 かもしれません。

誇りをもてるサービスをして、顧客も喜び、利益も出て、結果として多くの報酬を得 られる、というのが最高です。そうでないと長続きしないと思います。

9月6日(月)には、グロービス東京在の全員参加で、オール・スタッフ・ミーティング(ASM)を開催して、このテーマでフリーディスカッションを行った。そして、その夜、エグゼクティブコミッティ-のメンバーが集まって、多いに意見交換をした。

  • 堀 義人

    グロービス経営大学院 学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー

    京都大学工学部卒、ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。住友商事を経て、1992年株式会社グロービス、1996年グロービス・キャピタル設立。2006年グロービス経営大学院を開学。2008年に「G1サミット」を創設。2011年には復興支援プロジェクトKIBOWを立ち上げる。2016年に茨城ロボッツ、2019年に茨城放送オーナー就任。2022年にLuckyFesを立ち上げ、現在総合プロデューサーを務める。2024年よりBARKSオーナー、世界最大のPR会社の米国エデルマン社 社外取締役。

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