今日は、英国王室主催のバッキンガム宮殿で開催されるイスラエル交響楽団の演奏会及び晩餐会である。受け取った招待状には、以下記載されていた。
”The Equerry in Waiting has been asked by His Royal Highness The Duke of Edinburgh to invite Mr. Yoshito Hori to a Concert by the Israel PhilharmonicOrchestra,followed by Dinner, in celebration of the arts and conservation at Buckingham Palace on Thursday 25th February 1999 at 6:00pm.”。
Dress:Black Tie No Decorations
さっぱり意味がわからなかったけど、英国の友人によると、王室は偉すぎて自らは招待せずに、The Equerry in Waitingが代わって招待するらしい・・。この招待状を受け取ったら断ってはいけないという。
(僕は、英国側のパートナーのロナルド・コーヘン氏が中心になって企画してたので、招待される栄誉を受けた。しかし、3日前に英国での6週間の研修を終えて帰国したばかりであり、しかも日本での仕事が山積みである。米国のパートナー、アランパトリコフとも相談して、結局、訪欧をキャンセルしようと決心して、ロナルドに電話したら、"You have no option. You must come."と言われてしまった。そりゃ、そうだよね。。(^^;(^^;)。
長時間のフライトを経て、ホテルでタキシードに着替えて、タクシーで いざバッキンガム宮殿へ。タクシーの運転手も初めての経験でびびっているみたいだ。ビクトリア女王記念碑を周り、小石を敷き詰めた広場を通過して、正門に至る。観光客が柵の外側から中を覗き込んでいるのを横目に見ながら正門より、宮殿敷地の中へ。直立不動の門番を通過して、正面玄関に至った。宮殿の中である。
深紅の絨毯、壁には歴代の王様・女王様の肖像画がかかっており、高い天井からは、きらびやかなシャンデリアが下がっている。大英帝国の富の集中を感じさせられた。
Room for Receptionに入りシャンパンをもらった。グラス片手に、窓から外を見るとサッカー場が3つ入るぐらい広大な庭が見える。見るもの触るもの全てが最高級である。
暫くすると、Duke of Edinburghが来られた(Dukeは、エリザベス女王の旦那様で、つまりチャールズ皇太子のお父様にあたる。英国では、通称Prince Philipと呼ばれて親しまれている)。英国の友人に、どう対応すべきかと小声で聞くと、握手をせずにただ単に"Your Royal Highness"と言ってお辞儀をすれば良いと言われた。目の前に来られので、”Your....” と言いかけたら、Dukeより握手を求められ、言葉も2、3言交わして下さった。とても親しみやすい方であった。
一時間ほどゲストと談笑したあとで、Grand Staircaseを経てコンサート会場である、Ball Roomに向かった。Ball Roomは、王室が勲章を授与する場所らしい。着席して待っていると、まず指揮者が入場した。タクトを持って指揮の準備をしながらも、その姿勢で1分ほど待っている。静寂の後、Dukeの入場である。全員起立して、着席と同時に、英国国歌の演奏、そして、イスラエル国歌である。出席者の感動が頂点に至る。 そして、Duke自らの歓迎の言葉を頂き、演奏を開始。曲目は以下である。
Overture to The Marriage of Figaro
Clarinet Concerto in A major
Symphony no.41 in C majo ("Jupitar")
澄み切った音と調和。素晴らしかった。言葉にならないので、説明は割愛。それから、夕食をPicture Galleryで。その絵の素晴らしさや食事も言葉で言い表せないので、割愛。
Dukeが離席されたのちに、自然に解散となった。
とても思い出になる一晩であった。
(最後は説明になっていませんが。。。(^^;(^^;)。