今、社員旅行を兼ねた家族旅行で北海道のトマムに来ている。
グロービスの社員旅行に関しては、過去2つのコラムで触れてきているので下記ご参照ください。
グロービス豆知識(その2) - 社員旅行はどうして始まったのか?
社員旅行が楽しい!?
グロービスの社員旅行は、集団行動の時間が二時間のパーティのみで、あとは原則自由なのだ。来なくてもいいし、いつどのように来ようが自由だ。家族を同伴しても、有休を使い何泊してもいいのだ。つまり、一言で表現すると、自由奔放で楽しいものなのだ。
その社員旅行も今年で10回目を迎える。昨年は沖縄だった。今年は北海道に来ている。例年、候補地を上げ、社員投票で旅行地を決めるのだが、今年は星野リゾートの星野佳路社長自らが、グロービスでプレゼンしてくれた。通常は投票で決定するところ、信認投票で決めることにした。
5月末に、星野社長が受講生向けイベントでスピーチしていただく日程に合わせて、社内プレゼンを設定した。僕からは、「社長のプレゼンがまずかったら、トマムに決まらないので、頑張ってください」、と一言プレッシャーをかけた。そして、1時間にわたる社長プレゼンが始まった。それは、ユーモアに溢れ、スピーディ且つビジュアル的にも楽しいもので、大変好評だった。当日からイントラネット上で始まった投票であっと言う間に信認され、今年の行き先はトマムに決まった。
僕は、毎年この社員旅行を、家族旅行の機会にさせてもらっている。なぜならば、本人の旅費・宿泊費などは、全額会社負担で、家族の分は半額が会社負担になる。しかも、拘束時間(団体行動の時間)が短いので、家族旅行には絶好の機会なのだ。
北海道の社員旅行は、今回で3回目だ。1回目は、大沼だった。このときは、長男が1歳の時で、3人で参加した。社員旅行のパーティの翌日にレンタカーを借りて、大沼から函館まで回った。2回目が札幌だ。長男が3歳で次男が1歳の時だ。行きは上野駅から寝台特急カシオペア号に乗り、青函トンネルを抜けて、16時間かけて、札幌駅に着いた。そしてパーティの翌日からレンタカーを借りて、富良野を回り、金山湖で二泊、サホロで二泊して、帯広空港から東京に戻った。
今年は、3回目の北海道だ。今回は、子供4人の合計6人の家族旅行だ。移動だけでも一苦労。レンタカーを借りようにも、ワンボックスを借りないとならないし、チャイルドシートの装着だけでも、かなりの手間がかかる。どうせ旅行に行くならば、移動は最小限にし、休みを長くとりたいと思い、6泊7日の家族旅行とすることにした。
一泊目は、千歳空港の近くに住む、叔母の家に泊まり、翌日特急とかちで、トマムに移動。社員旅行の目的地である、アルファリゾート・トマムに二泊する。そして、タクシーで近くのサホロに移動し、そこで三泊するという計画だ。今回は、レンタカーも借りず、荷物も最小限にして、のんびりスタイルの家族旅行となった。
いよいよ出発だ。ところが、その前日から、三男が熱を出してしまったのだ。「どうしよう・・・」と、途方にくれてしまった。そこで、考え得るオプションを挙げて、どれにするかの討議を始めた。オプションは3つあった。
(1)僕が、長男と次男のみ連れて、妻と三男、四男が残り、後から合流する。
(2)僕だけが行く(社長はさすがに社員旅行には行かなくてはならない)。
(3)三男の熱をおして、家族全員で行く。
(1)に関しては、後から合流するための、アテが無いのだ。つまり、飛行機の予約があるし、後から合流しようにも大人1人で、3歳と1歳の子供を連れて移動するのも大変だ。 (2)のオプションにしても、暑い東京に子供4人と妻1人置いていかれるのもたまったものではないだろう。妻は、そっちの方が大変だと言う。そりゃそうだ、ということで、(3)のオプションしか残されていなかった。そして、最終的に、三男には申し訳ないけど、高熱の状態のまま、連れて行くことになった。
7月30日(金)午前中に仕事を済ませて、午後一番に自宅に戻った。家族をピックアップし、ランドクルーザーで羽田に向かった。ランドクルーザーでは、一列目が僕。二列目が妻と三男、四男。最後の列が長男と次男だ。二席空いているので、あと二人、子供が増えても大丈夫な計算となる(ま、こればかりは、どうするかまだ決めていないが)。
羽田空港の駐車場に停めて、チェックインした。子供が4人もいると移動が大変だ。2人の時は、マン・ツー・マン・ディフェンスができるが、4人ともなると、ゾーン・ディフェンスを組むか、1人で2人を見るようになる。ただ、一番下の四男はまだ小さいので、妻が面倒をみて、僕が上の3人を面倒見ることが多い。飛行機の中でも、じっとしちゃいない。他の客を見ていても、男の子と女の子ではおとなしさが全然違う。男の子ばかり4人ともなると、誰も言うことをきかないのだ。
妻は、以前僕に、「子供を叩くと、他の人を叩く子に育つから、叩いてはいけない」と言っていた。しかし、子供が増えるにつれ、妻自らが、バシバシ叩くようになってくるから驚きだ。妻の弁によると、「だって、口で言ってもきかないから叩くしかないでしょ」、だ。最近では、「手の平で引っ叩くと手が痛いから、グーで叩くようになってきた」とのことだ。一応、妻は大学院まで出ている教育熱心な高学歴ママだ。息子が4人も産まれると、こうも変わるのかと驚かされる。
そうこうするうちに、新千歳空港に降り立ち、叔母の家に一泊し、JRでトマムに入った。
アルファリゾートトマムにて