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グロービスMBAの入学式

投稿日:2004/04/20更新日:2019/08/26

今週の火曜日(4月6日)に長男の小学校入学式があった。公立学校の教育の低下が 嘆かれる昨今、不安と期待が交錯する中参加したが、印象はとてもよかった。校長先生の挨拶に始まり、在校生の挨拶、記念品の贈呈、先生方の紹介など、式典は滞りなく行われた。印象的だったのは、校長先生の卓越したリーダーシップと教育に向けての情熱の高さであった。彼のもとに預けるならば安心だと思った。最後に教室見学と、記念撮影をしてから、会社に向かった。

そして、本日、東京オフィスでグロービスのMBAプログラムの入学式が行われた。正式には、GDBA (Graduate Diploma in Business Administration)と呼ばれ、グロービス独自の MBAプログラム修了生に与えられる称号のことである。文科省が認可する学位ではなく、社会が認める、『社会認知型ビジネススクール』を目指している。今年は、東京が二期目を、大阪は一期目を迎えることが出来た。(GDBAの詳細の説明は、グロービスのHPと拙著「吾人の任務」をご参照ください)。

東京では、今年も優秀な方々18名を迎えることができた。商社から事業会社に出向し、数百名もの統括をしている人、バイアウトファンドが投資した先のCFOとして再生の最前線に立っている人、現役のベンチャーキャピタリストも2名いる。既に欧州のMBAを取得した上で再度グロービスのMBAを受講している方や女性も4名いる。皆、仕事の合間やプライベートな時間を削って、勉強に励んでいる。頭が下がる思いだ。

このような機会に、普段迷惑をおかけしているご家族の方々に、グロービスへの理解を深めて頂きたいという気持ちもあり、託児所を設けてご家族同伴のうえ集まってもらった。グロービスの東京新キャンパスには、引越祝いの花が飾ってあり、その中を子供達が駆け回っている。とても和やかな雰囲気である。定刻通り、 式典が始まった。僕は、グループ代表として、皆を迎え入れる。長男の入学式と比較してはいけないが、やはり率先して、僕らの学校の考え方を理解してもらわなければならない。そう思いながら、以下語り始めた。

「GDBA生の皆さん、本日は入学おめでとうございます。新しいキャンパスで、入学式を迎えられた事をことのほか嬉しく思っています。12年前に、三軒茶屋のアパートの一室と道玄坂の貸し教室で始まったグロービスも、ようやくこのような大きなキャンパスを持てるようになりました。この喜びを受講生の皆さんと分かちあいたいと思っています。

今までグロービスの発展を支えてきたのは、GMSの教育理念です。教育理念の3つをこの場で改めて紹介します。
1つ目が、能力開発をする場 
2つ目が、ネットワーク・仲間をつくる場 
そして3つ目が、志を立てる場です。

皆さんは、GMSに集い、ケースメソッドを通して考える力を鍛えてきました。正解が無い世界で、それぞれ違うバックグラウンドを持つ受講生と意見交換をしながら自らの経営感覚を磨いてこられました。また、GMSで数多くの友達をつくりました。全く利害関係の無い、学びの同志です。それは、かけがえのない財産だと思います。そして、その仲間と夢をぶつけあうことによって志を立ててこられたと思います。

皆さんは、そのGMSの中でも最高峰にあたるGDBAに進学することになりました。GDBAで は、これら3つの理念に加え、『創造と変革の志士』を育成することを目的にしています。ちょうど、明治維新の際に松下村塾や適塾の塾生が志士として維新を成し遂げたように、激動の現代において、皆さんが志士としての気概と自覚をもって、どんどん創造と変革を成し遂げていって欲しいと思っています。

『創造と変革の志士』とは何かというと、以下の3つの要素を持っている人だと思っています。

1:先ずは、大きな志と意思を持つ人。
つまり、‘志士‘としての自覚、世の中を変えて行くんだという気概をもつことだと思います。

2:次に、社会の問題点に対しまっすぐ向き合い、問題解決する力を持った人。
常識に敢えて疑問をもち、ユニークに発想すること。決して人真似はせずに、人と違うことを勇気をもって実行する事ができる人だと思います。

3:最後に、行動に移すことができる人。
最初は、小さくてもいいと思う。いや、むしろ小さいほうがいいとも思えます。そして小さいものを確実に成功させながら、自信を深め、仲間を募り、最後は大きな存在となり、怒涛のごとく世の中を創造し、変革していける力を持った人のことだと思います。

皆さんは、本日から、グロービスのGDBA生です。今後は、クラスでもGDBA生として、注目されます。また、社会に出ても、グロービスのMBAだ、ということで関心をもたれるようになると思います。

どうか大いに能力を高め、多くの仲間を作り、志を立てるというGMSの教育理念を実践しながら『創造と変革の志士』としての自覚を持ち、大いに学び、小さい事から少しづつ、世の中の創造と変革を進めるべく努力ください」。
小学校の校長先生ほどはうまくできたとは思えないが、一生懸命な気持ちは伝えられたと思う。喋り終えて、席に戻った。まだ気持ちが高揚していた。

続いて、入学生代表の挨拶があった。素晴らしい内容である(挨拶の内容は、GDBA 入学式受講生代表スピーチのとおりです)。そして、ひとりひとりに入学証書と記念品を手渡した。皆の顔がことのほか緊張しているのが読み取れた。全員で集まり、記念撮影を行った。その後、レセプション会場に移動した。

レセプションでは、GDBA二期生各自の決意表明と家族の紹介が行われた。一期生の皆さんも駆けつけてくれ、一言づつ激励の言葉をかけてくれた。講師・スタッフからも一言づつ挨拶が行われた。レセプション会場である新しいオフィスのラウンジは、天井が高く、窓も大きく、開放感があってとても気持ちがいい。そして、花に囲まれている。そのせいかどうかわからないが、皆とても嬉しそうだった。

最後に二期生代表の締めの言葉と一本締めで、閉会となった。僕は、挨拶もそこそこに、新幹線に乗り大阪に向かった。翌日は、大阪オフィスでGDBAの入学式が行われるのである。大阪では、17名の燃え上がるような情熱を持った方が待っている。

東京の一期生が23名、二期生が18名、大阪の一期生が17名の合計58名のGDBA生である (そしてゆくゆくは名古屋からもGDBA生が輩出されることになるであろう)。彼らが、これからグロービスでのMBAの歴史をつくっていくパイオニアである。グロービスのMBAの価値を社会から認めてもらうためにも、僕らが精一杯全力で教育に取り組み、そして受講生にも大いに研鑚していただく必要がある。

僕を含め、入学式に集まった人々は、皆その覚悟と意思があると強く感じられた。これからのGDBA生の活躍が楽しみである。

コラム読者の皆さんもどうか、これからのグロービスのMBAプログラムの進展を温かく見守ってください。m(__)m

2004年04月10日(土)夜
大阪のホテルにて

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