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G1サミット2011(1)~1日目の風景:言葉の響き、音楽の響き

投稿日:2011/02/15更新日:2024/11/26

出来上がったG1サミットのプログラムと参加者名簿を見る。登壇者も超一流だが、参加者も超一流だ。皆、各方面で活躍していて、尊敬できる方々ばかりだ。

今年のG1サミットの統一テーマは、「次代に引き継ぎ、変革し、新たに創るもの」だ。要は、何を引き継ぎ、何を変え、何を創るのかを、各分野で考え、今から実行しようという考えだ。どういう議論になるか、今から楽しみだ。

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G1の開催地に向けて、車で向かう。今年で3回目のG1だが、今回初めて車で行ける距離だ。1回目は福島県アルツ磐梯。2回目は北海道トマム。そして、今回はリゾナーレ小淵沢だ。G1は、家族参加がOKなので、家族全員で毎回参加している。子供たちが揃ったら、小淵沢に向けて出発だ。

G1世代は、子育て中の人が多い。普段出張が多くて、家族と離れていることが多いのだが、G1では家族と共にいられる。これが好評で、家族同伴で来て、奥様・旦那様同士の交流が深まり、子供同士も親しくなっている。高校生以上は、セッション参加が可能なので、刺激にもなる。その間、G1の参加者は、心おきなくセッションに参加できるのだ。

ダボス会議は夫婦同伴はOKだが、子供はNGだ。確かに子供OKとすると、プログラムやディナー、ランチが煩雑になる。だから避けたい気持ちは良く分かる。だがG1では、当分この方針を貫きたいと思っている。子供プログラムの基本は、スキーだ。夜は、ファミリー向けディナーを別に用意する。ホテルは3連休の間、基本借り切りだ。さあて、2時間の運転だ。

ホテル到着後、子供と一緒に夕食だ。会場のチェックをして、来場者のお迎えをした。続々と仲間が集まる。ワクワクする。子供達と一緒に温泉に浸かり、今からカクテル・レセプションだ。

G1サミットのレセプションには、世耕弘成さん、田坂広志さん、村井純さん、夏野剛さん、藤沢久美さん、オプトの鉢嶺登さん、ケンコーコムの後藤玄利さん、自民党の平将明さん、星野リゾートの星野佳路さん、A.T.カーニー梅澤高明さん、青山フラワーマーケットの井上英明さん等各界で活躍しているリーダーが結集していた。

このメンバーが集まると議論が絶えない。夜中の1時過ぎになり、ようやくお開きにした。まだ全体の4分の1しか集まっていない。明日は10時からワークショップだ。その後12時45分にオープニングがあり、本格的なセッションが始まる。これから日本を良い方向に導く議論が繰り広げられる。

同世代の代表メンバーがほぼ全員集結するが、ボードメンバーで過去2回連続して出席された前原さんが、外務大臣としてロシアに行くため不在だ。昨年は、国土交通大臣として出席されたが、さすがに今のロシアとの関係を考え、「国益のために頑張ってほしい。来年のG1には必ず」、と僕から伝えて欠席を受け入れた。

翌朝、目が覚める。4男と5男が重なり合って寝ている。メゾネットの2階部分には、友人の息子が長男と一緒に寝ていた。既にG1サミットの交流が、子供同士でも始まっているようだ。カーテンを開けると、外は銀世界。昨晩から雪が降り積もっている。G1の雰囲気が出て来ている。何故だか、G1はいつも雪が降る。

G1サミットの参加者のツイートを見ていると、雪の中続々とあずさに乗りこみ、こちらに向かっていることがわかる。ワクワクする。夜更かしをした子供達を叩き起こして、朝食会場に向かう事にする。

その後雪が降る中、ホテルの前で参加者を迎える。一人ひとりを、「ようこそG1サミットへ」、とお迎えする。ワクワクする瞬間だ。

朝10時よりG1サミットのワークショップが始まった。テーマは、「日本を良くするG1発のイニシアティブ~アスリートソサイエティに続く"行動”を~」、だ。10の分科会に分かれて、日本を良くする小さなステップを考えて、行動に移そうという発想だ。

テーマは、政治、食品、IT・インターネット、農業、スポーツ、観光・地域活性化、教育、小売・流通、NPO・社会起業家、そしてCool Japanだ。10の分科会で意見交換した後に、各分科会から、「小さなステップ」の発表がある。

例えば、IT・インターネット分科会には、村井純さん、國領二郎さん、夏野剛さん、世耕弘成さん、鉢嶺登さんらが加わっている。彼らにとっての小さなステップが、社会にとっては大きなステップとなりうる。日本が本当に変わるかもしれない。政治のセッションも、同様だ。小さなステップが、大きなインパクトになり得るかもしれない。

会場の前方の大きな窓から、雪がしんしんと降るさまが見える。WEF日本代表の土屋さん曰く、「ダボスの雰囲気が出てきましたね」、と。G1サミットにおいて、同じ分野の仲間が集い、議論する場を初めて創った。この場を設定しただけでも、かなり意義があると思う。皆、楽しそうだ。明るい未来を描き、行動しよう。 各チームの発表があり、ワークショップを終えた。

渡辺喜美さん、竹中平蔵さん、福山哲郎さん、浅尾慶一郎さん、冨山和彦さん、京大山中伸弥教授、辰巳琢郎さん等が続々登場。彼らをお迎えして、12時45分からオープニング・セレモニーだ。最初が、僕のスピーチだ。緊張してきた。

G1サミットのオープニング・クリップが前方スクリーンに放映される。文字のメッセージが響く。

   「失われた10年」が、いつしか「失われた20年」に

    僕らの「世代の責任」として、次代に良い日本を残す

    その気概を持ち、集まった、次世代リーダーの集団

映像が格好いい。写真が鮮明で、音楽が胸に突き刺さる。ロゴが光っている。別途オープニングの映像をアップしようと思う。

クリップが終わり、僕の名前が紹介された。立ち上がり、一段跳ばしで、階段を駆け上がる。ついつい右手が上がり、ガッツポーズを取りながら、演台に向かう。そして、第一声に力を込めて、言いきった。「ようこそG1サミットへ」、と。

僕のスピーチメモには、以下の骨子が記載されていた。

1.G1を日本を変える原動力にしたい。今年のテーマの紹介、その意図

2. G1の行動指針の確認

1)批判よりも提案を

2) 思想から行動へ

3) リーダーとしての自覚を

3. メディア・ポリシー

基本的には、ブログ、ツイッターは原則OKで、セッションによっては、NGとしたい。多くの人を巻き込んでいく必要があるから。

「徹底的に、カジュアルに、楽しく、多くを学んでいきましょう」、と締めくくり、挨拶を終えた。僕の挨拶の後に、星野佳路さんの歓迎の辞、そして、浅尾慶一郎氏によって、渡辺喜美さんの紹介があり、第一部の基調講演が始まった。

ちなみに、第一回目のG1サミットの基調講演は、iPS細胞で著名な京大の山中伸弥教授。第二回目が、前原誠司国土交通大臣(当時)だ。 

今年から、ツイッター・ブログを原則解禁にした。理由は、僕らのみが知恵や興奮を独占するのでなく、広く多くの方と共有しようと考えたからだ。但し、マスコミ報道は、まだ解禁にしていない。そのうち、動画も、ニコニコ動画やUSTREAMを一部セッションで解禁にしたいと思う。

渡辺喜美さんのスピーチ(30分)が終わり、竹中平蔵さんが登壇。印象に残った言葉をかいつまんで紹介しよう。

竹中さんによると、ダボスで印象に残ったのは、(1)楽観論が支配的だった。(2)中国に対する風あたりが強かった。(3)リーダー力が問われる時代だ、ということだ。「菅さんのスピーチは、良かった」等と紹介があった。

増税をしても、税収が上がるとは限らない。消費税率を上げた年の税収が54兆円あったが、それ以降一貫して下がっている。成長戦略が無ければ、活力を奪うだけだ。TPPは、積極的に賛成したい。米国は、韓国とのFTAにおいて議会説得の点で傷を残したので、他国と二国間のパートナーシップを創りにくい。

TPPをやれば、米国との二国間FTAを行ったのと同じ効果があり、それ以外の国も含められる。唯一の反対は、農業だが。農林水産省は、とんでもない試算を出してきている。日本の農業をちゃんとさせる絶好の機会だ。

最後のマインドセットのために、一言。書籍のタイトルの通り、『問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!?』。僕らにできることがある。自分達に運動を始めるイニシアティブをキーワードにしましょう。

「リーダーシップの反対の言葉として、フォロワーシップが重要。社会全体で、マスコミを含めて、フォロワーシップに大いなる問題があったのではないか。僕らの周りにある間違った考えを正す必要がある。G1参加の知識層が、積極的に動く必要がある」、と竹中さん。とても分かりやすい。

そして、パネル討議へ。壇上には、渡辺さん、竹中さんと福山さんに加えて、モデレーターの世耕さん。

冒頭に、福山さんから10分間で、自らの意見表明があった。福山さんの発言は、センシティブなので、紹介することを控えることにする。福山さんは、G1サミットには、3回目の登場だ。人間として、政治家として、明らかに成長しているのが、感じ取られる。国を引っ張っているのだ、という気概と熱意を感じる。

竹中さんからの提案。「国会のねじれ対策として、イギリスのソールズベリー・ドクトリンを採用しませんか。つまり、直前の衆議院選挙のマニフェストに書かれたことには、参議院では反対しないという紳士協定。そのためには、野党がイニシアティブを発揮する必要がある」。

竹中さんから更に提案があった。「どんな政党の政権になっても、基盤は、自助自立だ。自助自立精神を欠くと、本当の意味での福祉社会ができない。経済が悪くなると、ポピュリズムに走る。そうなると、更に福祉を増やす。すると経済が良くならない。この悪循環を断ち切る必要がある」。とても明快だ。

第2部全体会 経済の部が始まる。冒頭は、次期経済同友会の代表幹事の長谷川閑史さんのスピーチ(30分)だ。副題は、「さあ、不都合な真実を語ろう」、だ。

「冷戦後、日本は『失われた20年』を迎えている。この責任は、政治家のみでなく、経済人にも、そして最終的には、国民に責任がある。

世界の状況。多極化へ。新たな秩序がまだ固まっていない。 国連等の国際機関自体に統治する力を失い始めている中、ConsensusベースのWEFやG20のような場での討議が重要になる。 

日本の「不都合な真実」は、人口減少、累積債務、法の下の平等(一票の格差)。不都合な真実は、地球温暖化だけではない。真実を認め、語り、対策を考えよう。

政治家の皆さんにお願いしたいのは、一票の格差の問題だ。立法府の怠慢及び、司法の弱腰で進まない。政治家が真正面から取り組まなくて、誰が取り組むのか。

政権党や野党第一党は、自らが目指す「国のかたち」を見せるべきだ。これなくして、政治が本質的な問題解決をすることはできない」。長谷川氏が、とても強い口調で言い切った。

その後、第2部のパネルが始まる。パネラーは、長谷川氏、小林喜光氏(三菱ケミカルホールディングス)、島田精一氏(住宅金融支援機構)だ。モデレーターは、BCGの御立尚資氏だ。 

御立さんからパネラーの紹介があった。「島田精一氏は、三井物産のメキシコ支社長時代に、取引先に濡れ衣を着せられて195日間、刑務所にぶち込まれた経験がある。小林さんは、イスラエルとイタリアに留学経験がある。長谷川さんも10年以上米国経験がある。パネラーは、皆国際派だ」。 

質問:「日本の現況に関してどう思うか?」。答え:「自らできることとしてキーワードは、サステイナビリティとイノベーション」(小林氏)。「少子高齢化をどう受け止めていくのか。真剣に取り組むべきだ」(島田氏)。「国のかたちを示し、現状とのギャップを明確にし、ロードマップを作成すべきだ」(長谷川氏)。

質問:「非連続のイノベーションについては?」。答え:「変なことを言い、変なことをやる奴をもっとうまく使うべきだ。年齢に関係ない。老人でも、面白い人間を使うべきだ」(小林氏)。 

「リスク・テーキングのマインドセットとリスク・アセスメントの能力を高める必要がある。残念ながら日本人は得意でない。日本の文化を変える必要がある」 (長谷川氏)。「英語を話す国に5年から10年ぐらいいないと話にならないのでは」(小林氏)。「なるべく若いうちに海外で過ごす機会を。”沈黙は金”はいいが、同じ目線でディベートできる力を育成する必要がある」(島田氏)。「エゴを捨てるべき。オープンで自由な心で多くの意見を聞くべきだ」(長谷川氏)。

質問:「日本として残したい部分は?」。答え:「思いやり。食の文化に代表される微妙な違いを認識する力」(小林さん)。「白と黒の差をつけない曖昧さ。情緒のある風情」(島田氏)。「(1)選ぶよりも育てる文化、(2)中長期的に物事を見る力、(3)チームワーク力」(長谷川氏)。

一方では、「三菱ケミカルでは、CTOを含めて海外から人を集めたが、みんな辞めてしまった。社長の4倍も給料を払ったのに、だ。日本と他の文化の違いを認識する必要がある。移民を開国しても、そう簡単ではないかもしれない。一方では、日本の現場力が下がっているのも事実。難しい問題だ」(小林氏)、という意見も。 

会場より質疑応答の時間:「今の就活のバカバカしさは、沈みゆくタイタニックの一等船室を奪い合っている様なものだ。もうそろそろ日本企業の文化を変える時期ではないではないだろうか。企業も日本人の異質体験者を雇って欲しいが、どうか」(平場の慶応大学教授の國領さんからの質問) 

「企業が国を選ぶ時期が来た。人も国を選ぶ時代になった。和僑の様にだ」(小林氏)。他数多くの示唆があったが、ここでは割愛する。

そして、第三部が始まった。グリーの田中良和氏、ワタミの渡邉美樹氏、経営共創基盤の冨山和彦氏だ。モデレーターは、グロービスの教授でもある岡島悦子氏だ。様々な意見が飛び交った。

「官ではなく、民間で成功できるのは、人間の欲をうまく使うからだ。基本的に官は、うまくいかない。なぜならば、官業は、国からお金をもらうのでサボることを考えるからだ。一方、民間はお客様からお金をもらうので、目の前のお客向けサービスが良くなる」(渡辺美樹氏)。 

「新しいことをすると、必ず既得権益にぶつかる。対抗すると必ず叩かれる。グリーの上の世代の起業家もメジャーになったら必ず叩かれてきた。世の中のすべての現象は、新基軸をやろうとする者と、既得権保持者の戦いに本質がある。この戦いはかなりダーティだ」(冨山和彦氏)。  

「世界的に成功している会社は、母国の体臭がムンムンとしている。IBMは、NYっぽいしアップルは西海岸っぽい、北欧系の携帯会社も体臭が強い。グローバライゼーションは、国籍を失うことではない」(冨山和彦氏)。

「国際化においては、日本のことが好きな人材を選べばいい。機能的な本社は海外でもいいが、精神的な本社は京都、のように分化しないと、国際化が失敗する。そこを間違えると暗黙知を失うことになる」(冨山和彦氏)。

「海外行くのに、あまり深く考えないで、グリーの良さを出していく。日本らしい何かを発見して、海外に出す。ゲームビジネスは、世界で成功したことがある。この業界にいることは、運がいいと思う」(田中良和氏)。

会場から、「どうやったら既得権益との戦いをうまくやれるか」、という質問に、古川佐賀県知事からの発言。「一方的な意見ではなく、議論にバランスを持たせるために発言する。既得権益との戦いで何が起こるか。結果的に、地域の資本が無くなり、中央の資本が隆盛する」。

「既得権益の問題は複雑だ。破綻するとオーナーの資本が無くなる。中央の資本であっても、パートさんや従業員の職を守ればいい。地方は、中央資本を嫌う。既得権益を打破するには、我慢比べをするしかない。日本の文化は、付和雷同のところがある。51%まで意見が浸透するまではびくともしないが、それを超えると早い。従い、諦めずにやり続ける必要がある」(冨山和彦氏)。

「既得権益との戦いは、経営効率の問題だ。学校も、病院も、介護も既得権益がある。成功事例を出せれば、変わる。リーダーシップは、100年経っても変わらない。論語も古くない。ワタミでは、創業者の言葉を残すようにしている」。(渡邉美樹氏)

そして、場内喝采となる田中氏の意見が出る。「今は、祖父からこう言われている様なものだ。『良和。実はなぁ、借金があるんだ。一生働いて返してほしい。もう一つお願いがある。今老後の心配があるので、老後の費用も払ってくれ』、と。どう考えても、借金の返済か老後の面倒かのどっちかだと思う。しかも、『俺達は偉いから敬え』と言われ、挙句の果てには、『最近元気が無いぞ』と言われているのだ」(田中良和)。場内、拍手喝采の渦だ。

一日目の議論が終わりをむかえる。最後に、福山内閣官房副長官が平場から発言した。「田中さんの指摘を政治家として重く受け止めている」、という趣旨の内容だった。責任感を示す重い発言だった。政治家が本気になれば、世の中が変わりそうな気がしてきた。僕らが、良きフォロワーとして盛りたてる必要性を強く感じた。さて、夕食会だ。

参加者が積極的に交流するカクテル・レセプションの後に、夕食会が始まった。乾杯の音頭は、次期経済同友会代表幹事の長谷川さん。「G1サミットの熱き志士たちに乾杯!」と力強く杯を上げて、夕食会が始まった。

夕食会の最中に、辰巳琢郎さんと、『神の雫』の作家の亜樹直さんによるワイン談義、そして、白・赤のワイン・テースティングだ。基本的に、全て国産ワインだ。国産ワインの良さを広めることを目的にしている。初回から継続して実施している企画でもある。

その夕食会の後に、体を震わすような感動が待っていた。あの、天才ピアニストの横山幸雄さんによるピアノリサイタルだ。手が届くところまで、椅子を寄せて見る。間近に手の動きが見え、息遣いが感じられる。

辰巳琢郎さんとの音楽談義も面白い。魂を揺さぶられる演奏の合間にあうんの呼吸の会話が繰り広げられる。最後の曲の後は、スタンディング・オベーションだ。アンコールは、横山さんの自作の曲だ。全員立ち上がり、鳴りやまない拍手。感動が体中を駆け巡り、場内が一体となる。 

最後の締めの挨拶は、京大の山中伸弥さんだ。あの、ノーベル賞を確実に取ると言われている日本屈指の学者だ。開口一番、「今僕は、人生最大の危機にさらされている」、と笑いをとり、「あの、素晴らしい演奏の後に、締めの挨拶を任されるとは」と続く。そして、中学・高校の同級生の世耕さんを巻き込み、同じ学校の先輩に当たる辰巳さんをも巻き込み、ジョークを交えながら、自分の世界に引き込む力には、感服させられた。

そして、アフターアワーだ。G1には、パワフルなメンバーが集っているので、夜もパワフルな交流と議論が繰り広げられる。毎度のことだが、会場を提供してくれている星野さんとスタッフに、迷惑をかけてしまう。予定の時間を2時間超過して、やっと会場を出る。

まだG1の夜は、終わらない。次は、部屋飲みだ。ツイッターで世耕さんが別の部屋で飲んでいる情報を掴み、携帯を鳴らす。彼の部屋飲み会場に乱入する。辰巳さん、村井純さん、夏野さん、亜樹さん、ドリコムの内藤さんを含めて朝の3時まで、G1議論の続きだ。酔っぱらっても議論が続く。「朝まで生G1」だ。

ここで朗報だ。夏野さんと打ち合わせて、来年からニコ動を入れることが決まった。G1の良さを維持するために、全てをオープンにするわけにはいかないが、可能な限りオープンにしたい。多くの人にG1を一緒に体感してもらい、みんなで日本を良い方向にもっていきたい。 

2011年2月14日

三番町の自宅にてツイッターをもとに執筆

堀義人

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