キャンペーン終了まで

割引情報をチェック!

ダボス会議2012~4) 5日目 世界とのネットワーキング

投稿日:2012/02/02更新日:2024/11/25

朝7時過ぎに起床。だんだん起きる時間が遅くなってきた。ちょっとだるい。起きた瞬間に体調が分かるものだ。朝8時から本会議場で開催された「アシアン・ブレーンストーミング」と言うセッションに参加した。招待制の少人数のセッションであった。ローソンの新浪さんやインドネシアの大臣も参加していた。

このセッションは、今年の5月末から6月初旬にバンコクで開かれる、東アジア経済サミットで議論すべきテーマを、ブレストすることが目的だ。ポストイットを使うセッションだったので、慣れたものだった。グループに分かれた時に、リーダーシップをとって意見をまとめ、発表した。こういう時は、積極的にいかないとね。(^^)¥

朝9時から、「ジャズとクリエイティビティ」というセッションに参加した。「即興は、100回同じことを練習するところから生まれる」。「失敗は存在しない。失敗は逆に新たな世界に導く機会だ。」「知識を削ぎ落とした時に、本物の知識が表出する」。「芸術は、俳句や禅のように簡素化されたところから生まれる」等、とても示唆に富むものだった。

10時半からは、「世界経済の展望」に関するセッションに参加した。IMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事、英国のジョージ・オズボーン財務大臣、ロバート・ゼーリック世界銀行総裁等と並んで、古川元久大臣が座っている。

他の登壇者は、カナダの中央銀行総裁、トルコの経済財政担当副総理などで、モデレーターがフィナンシャル・タイムズ(FT)のマーティン・ウルフ氏だ。かなり注目度が高いセッションだ。

今回のダボス会議のテーマでよく使われる言葉が、“Social inclusiveness”だ。「環境」よりもよく使われる言葉だ。日本語では何と言うんだろか。古川さんのスピーチは、バランスが取れていてよかったと思う。日本の財政問題にもしっかりと言及していた。

昼食時は、外のホテル会場で開催された、招待制による日本ランチに参加した。古川元久大臣、枝野経済産業大臣をお迎えし、長谷川経済同友会代表幹事、小島三菱商事会長、緒方貞子JICA理事長、川口順子元外務大臣等がホスト・ホステス役として歓迎しているものだ。他には、小林三菱ケミカル社長、志賀日産COO他財界のトップが参加していた。

日本ランチのあとに、歩いて会議場に戻った。その機会に日本の自宅に電話する。「三男が、サッカーでハットトリックをした」、と報告を受け、元気になった。子供達と話をすると疲れが吹っ飛ぶ。本会議場に入り、「幸福のアートと科学」というセッションに参加した。会場は立ち見が出ていて、僕は床に座りながら聞き入った。

金銭的インセンティブよりも、恐怖による行動よりも、愛、情熱、共感、仲間意識等による関係性の方が、良い結果を生み出す、とのリサーチが紹介された。確かに、グロービスの躍進は、良い関係性によって成り立っていると理解できる。

「幸福のアートと科学」のセッションは、最後は全員で立ち上がって歌い、拍手をして、軽く踊った。思わず楽しくて、幸せな気分になる。「如何に幸福を伝達させるか」に関する実験のようである。僕は単純だから、すぐに幸せな気分になった。この状態で、多くの人に会えば、人間関係は常にうまくいきそうだ。(^^)

「幸福」に関するセッションを終えて、会場でネットワーキングをした。驚くほど多くの人が、僕の"Email From Japan"を読んでいることに、驚かされた。「あの時期に努力をして書いてくれてありがとう。日本の状況が理解できて良かった。KIBOWの活動は素晴らしい」との評価を受けた。こういうメールでのコミュニケーションの重要性を認識できた。続きをしっかりと書こうと心に決めた。

韓国の新聞とCCTVのテレビの取材に応じた。グロービスが、少しずつ世界に浸透していることを実感できた。

ホテルに一旦戻り、ホテルのカフェで、BBCのニック・ゴーイングとお茶をした。日本に招待してからニックと親しくなったので、何だか友達と世間話をしている感覚で意見交換できた。ニックは、今年もまたG1 GLOBALに来てくれそうだ。「今年の統一テーマを創れ、ツイッターを活用したセッションをしよう」等と提案を受けた。

夜8時からカルチュラル・ソワレだ。今まで土曜日の午後便で帰る事が多かったから、土曜の晩のソワレに参加するのは、2004年以来だ。その時は、マリンスキー管弦楽団のゲルギエフ氏の指揮による『くるみ割り人形』だった。今年は、ブラジルがテーマだ(2004年のダボス会議報告参照)

カルチュラル・ソワレでは、3時間ぶっ続けで立ちっ放しで、ネットワーキングをした。世界とネットワーキングをしている感覚だ。さすがに疲れた。宴はまだ続いていたが、静かに退席してきた。シンガポールの元外務大臣と出会い、話が出来たのは、とても大きな収穫だった。さ~て、パッキングをして、翌朝の最後の登壇に備えることにしよう。今年最後のダボスの夜だ。

翌日のダボス最終日は、朝9時からの「リーダーシップ」のまとめのセッションに登壇して、帰国の途につく。朝10時15分にセッションを終え、10時30分に車の迎えが来て、ヘリコプターに乗り、チューリッヒ空港13時発の成田直行便にて帰国する予定だ。いよいよ終わりが見えて来た。

2012年2月1日
一番町の自宅にて執筆
堀義人

新着記事

新着動画コース

10分以内の動画コース

再生回数の多い動画コース

コメントの多い動画コース

オンライン学習サービス部門 20代〜30代ビジネスパーソン334名を対象とした調査の結果 4部門で高評価達成!

7日間の無料体験を試してみよう

無料会員登録

期間内に自動更新を停止いただければ、料金は一切かかりません。