関係性の力(Relationpower)
自分自身のパワーではなく、他の人物のパワーに頼るものが「関係性の力」である。自分に対して支持を取り付け、ネットワークを構築し、自らの基盤を強化するわけである。
公式の力、個人の力が、あくまでもその人物に帰属するパワーであるのとは対照的である。たとえば、政治や企業における派閥は、パワーを持つネットワークの一員であることで、他者を動かそうとするものだ。
この関係性の力を得るためには、他者に対する感受性や、自らの主張に対する柔軟性、時には自分のエゴを隠すことができる能力、特性が求められる。
ただし、公式の力や個人の力が弱い時にいたずらに関係性の力に頼ることは、いわゆる「虎の威を借る狐」の状況になってしまいやすく、そのネットワークが失われたときにパワーを維持しにくくなってしまう。
3つのパワーをバランスよく獲得し、使うことが肝要である。