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MBA経営辞書「マーケティング2.0」

投稿日:2014/04/07更新日:2019/04/09

マーケティング2.0(Marketing2.0)

20世紀後半(日本では概ね1980年代前後)から主流になった、最も昨今の消費者やビジネスパーソンにとってなじみ深いマーケティングの手法。マーケティング1.0が製品主導でその売り方を考えていたのに対し、マーケティング2.0ではまず顧客の視点に立ち、彼らのニーズを捉えた製品を提供しようとする。重要なキーワードは差別化であり、競合とは異なった価値を提供すること、すなわち競合とは違ったポジションをとることに力点が置かれる。

マーケティング2.0が台頭してきた背景にあるのは、経済成長に伴って競合が増えてきたこと(つまり、顧客の立場から見たときに選択肢が存在するようになった)と、顧客が製品の使用体験を積み、洗練されてきた等の事情である。

マーケティング2.0では、顧客視点に立って彼らのニーズや顧客満足度を満たすことと、いわゆる「STP-4P」に代表される科学的なアプローチで費用対効果の高い「買ってもらえる仕組み」をつくることに力点が置かれる。

これは現代でもさまざまな場面で通用する考え方であり、実際、多くの企業がこのアプローチを用いている。しかし、多くの業界で、市場が飽和し、企業のマーケティングに対する理解も進んだ結果、差別化をしようとしてもなかなか他社を出し抜くのは容易ではなくなっている。業界によっては、似たような方向でのわずかな差別化を巡って企業が体力を消耗するような「差別化のジレンマ」が起こるケースも少なくない。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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