導入期(introductionstage)
プロダクトライフサイクル理論における市場の発達の初期段階。以後、成長期、成熟期、衰退期と続く。
新技術や海外からの製品・サービス導入によって市場が創出される場合が多い。また、新興国などでは、購買層の裕福化に伴って市場が立ち上がってくる傾向がみられる。
この段階では、製品・サービスの使用方法や現在使用中の製品・サービスに対する優位性についての啓蒙活動が重視され、顧客へのコミュニケーションが試みられる。
導入期における基本的な目的は、第一次需要をつくり出すこと、すなわち、できるだけ迅速かつ完全に従来品に取って代わることにより、初期の需要を最大化するのである。
特にハイテク分野などイノベーション度合いの高い場合、導入期にその製品・サービスを購入する層をイノベーター顧客と呼ぶ。
イノベーターは、新しもの好きで、チャレンジングな層である。マニアックな人々であることも多い。典型的なS字型のプロダクトライフサイクルのカーブでは、およそ市場の2、3%程度存在すると言われている。
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