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MBA経営辞書「脅し」

投稿日:2012/02/20更新日:2019/04/09

脅し(Intimidation)

相手を恐がらせ威嚇する行為。瀬戸際戦術で見られたように、相手にとって痛みのある損失を与える状況を意図的につくり出して譲歩を迫るやり方は、時として有効ではあるが、一歩間違えれば犯罪となってしまう。実態としては、脅しは交渉においてしばしば濫用されてきた戦術の一つである。しかし、脅しは反撃として新たな脅しを招き、だんだんとエスカレートして交渉を狂わせ、長い目でみて友好関係を破壊する危険が大きい。

ロジャー・フィッシャー教授は、相手が脅しをかけるなどの手法をとってきた場合、我慢する、譲歩する、しっぺ返しをするといった対応ではなく、そうした手法そのものを交渉の俎上にのせる、すなわち交渉の進め方について交渉するという方法を推薦している。これは裏返せば、脅そうとする側が強気の交渉姿勢を強調しようとするあまり、社会的許容限度を超えた発言や行為をとると、脅迫罪をはじめとして社会的な非難の対象となる可能性が生じ、一転して窮地に陥ることを意味する。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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