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MBA経営辞書「社会的抑制」

投稿日:2012/01/30更新日:2019/04/09

社会的抑制(Socialinhibition)

一人でするときよりも、観察者や共行動者がいる場合のほうが、個人の作業効率が悪くなること。難しい課題などで特によく観察される。なお、単純な課題などでは、逆にパフォーマンスが向上することがあるが、これは社会的促進と呼ばれる。

社会的抑制は、課題に対し興味が持てない場合や、重要性が認識されない場合にも見られる。

社会的抑制が起こるメカニズムとしては、自分の行動や発言が周りから否定されるのではないかという恐れを抱くことが挙げられる。特にスキルレベルの低い人間にとってその傾向が強くなる。その結果、彼らは、何かを議論するように指示されても、難しいテーマは避け、簡単な話題ばかりをしがちになる。

社会的抑制の結果、本来なされるべき行動が起こされない可能性も生まれる。たとえば、事業撤退に関する議論などは、ただでさえ避けたいテーマであることに加え、難しい問題であることから社会的抑制が働きやすい。その結果、誰も話したがらないということになりがちである。

あるいは、誰かが暴漢に襲われているのに助けないという行為は、社会的抑制に社会的手抜きが重なった結果といえる。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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