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MBA経営辞書「官僚制」

投稿日:2011/05/19更新日:2019/04/09

官僚制(bureaucracy)

規模の大きい組織や集団における管理・支配のシステムで、合理的・合法的権威を基礎におき、安定性を確立した組織を指す。

(1)権力による支配:人々の抵抗を抑えて服従を強制することによる支配
(2)権威による支配:命令された者が従うことが当然だという態度、つまり自発性に基づく支配

さらに(2)は3つに分類される。カリスマ的支配、伝統的支配、合理的—合法的支配である。この3番目が「官僚制」である。

ヴェーバーによれば官僚制の特徴は以下の3つに集約される。

(1)標準化:明文化された規則に基づいて職務が遂行され、記録される
(2)階層性:権限のヒエラルキーが明確になっている
(3)没人格性:支配者も服従者も非人格的な秩序に服従し、専門特化した職務の範囲内で命令と服従がなされる

なお、ヴェーバー自身は指摘していないが、行き過ぎた官僚制は、逆機能に陥る。具体的には、以下の3点である。

(1)訓練された無能:置かれた状況が変化しているのにもかかわらず、同じ行動パターンを繰り返してしまう
(2)目標の転移:規則を守ることが手段であったにもかかわらず、それが自己目的に変化する
(3)顧客の不満足:規則にのみ捉われて顧客のニーズに対応した行動がとられず、顧客の不満足を高める

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