ネットワーク経済性(NetworkEconomics)
規模の経済性の一種。多くの人が使えば使うほど便益が増す場合に、ある規格が圧倒的に優位な立場に立ち、コスト優位に立ちやすい現象を指す。
特にネットの世界では、ネットワーク外部性が強く働き、「多くの人が使えば使うほど便利になる」という状況が生まれやすいことから、多数のユーザーを囲い込んだプレーヤーが、極端なコスト(特に顧客獲得コスト)の低減を享受できる場合がある。90年代半ばのパソコンのOSはまさにそうした状況が実現し、マイクロソフトはアップルに対して圧倒的なコスト優位性を持つことになった。
▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。