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MBA経営辞書「手詰まり型事業」

投稿日:2011/03/14更新日:2019/04/09

手づまり型事業(Stalematedbusiness)

手づまり型事業とは、アドバンテージ・マトリックス上において左下に位置する事業であり、そもそも競争優位性の構築が困難で、どの企業も収益性を上げにくくなっている事業である。

小規模企業が淘汰され、残った大企業も決定的な差別化やコスト優位性が実現できなくなった状態などが該当する。付加価値が付けにくく、コストもほぼ横並びの素材事業などが手づまり型事業の代表と言える。

ただし、手づまり型事業の代表とされるセメント業界などにおいても、海外ではセメックス社のように、独自のセグメンテーションとそれに応じた差別化戦略を打ち出すことで、手づまり型事業からの脱却を実現し、収益を高めたケースもある。安易に手づまりり型事業と決め付けず、新しい競争軸を探ることも重要である。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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