行動理論(actiontheoryinleadership)
他人に影響力を与えている人に共通して見られる「行動パターン」で、リーダーシップを定義しようとする理論。
共通の行動パターンが基準となるため、「特定の行動がとれる人材は、すべて同じレベルのリーダーシップを実現している」ことになる。また、その行動パターンを身につけることで、特定のリーダーシップを身につけ、強化できるという考え方でもある。
現在のリーダーシップ育成の理論やプログラムは、この行動理論を根拠として確立され、「リーダーシップは行動モデルに基づいて育成、強化することが可能である」という考えをとっている。
また、初期の多くの行動理論では、2つの「相反する行動パターン軸」でリーダーシップ行動を定義していた。これらは2つのグループに集約できる。1つのグループは、「業績・仕事」(=結果)を重視するか、「人・組織」(=要因)を重視するかという分類である。「ミシガン大学研究モデル」や「マネジリアル・グリッド・モデル」が代表的である。
もう1つは、「論理」を重視するか「感情」を重視するかという分類である。「オハイオ州立大学研究モデル」や「トランスフォーメーショナル・モデル」が代表的である。