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MBA経営辞書「状況応変型リーダーシップ」

投稿日:2010/11/15更新日:2019/04/09

状況応変型リーダーシップ(versatilityleadership)

パス・ゴール理論を実践的に単純化し、現実的な運用を目指したリーダーシップ・モデルの1つ。

状況応変型リーダーシップ・モデルは、自分と相手のタイプを4領域から選択し、相手のタイプに意識的に適合するコミュニケーション・スタイルを実践することを主張している。この点で、条件適合理論モデルの1つに分類できる。

状況応変型リーダーシップ・モデルは、リーダーの「思考パターン」と「コミュニケーション・パターン」の2軸の組み合わせにより、リーダーシップ行動を定義している。「思考パターン」の軸は、感情重視型か論理重視型かを示し、「コミュニケーション・パターン」の軸は、結果重視型か要因重視型かを示している。この2軸によって、4種類のリーダーシップ・スタイルが定義される。すなわち、論理と結果を重視する「結果重視型(directive)」、論理と要因を重視する「分析重視型(analytical)」、感情と結果を重視する「理念重視型(expressive)」、感情と要因を重視する「感情重視型(amiable)」である。

結果重視型はいわゆる組織のボス的な存在で、手順や詳細な言い訳などには無頓着だが、結論や結果にはこだわる。分析重視型は、論理性にはこだわるが、結果よりもむしろ経緯や手段、緻密さを重視する。理念重視型は、論理的な行動結果よりも行動の主義や理念を優先し、「筋を通す」こと、あるいは理念にそった行動を重視する。感情重視型は、論理的な整合性よりも人間感情を重視し、かつ行動結果よりも人間関係の維持を重視する。

なお、状況応変型リーダーシップは、1990年代初頭よりGEのリーダーシップ研修などで活用されている。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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