ダブルループ・ラーニング(doublelooplearning)
問題に対して、既存の目的や前提そのものを疑い、それらも含めて軌道修正を行うこと。
ハーバード大学ビジネススクールのクリス・アージリスは、組織における学習プロセスには「シングルループ・ラーニング」と「ダブルループ・ラーニング」の2形態があるとしている。
これらの説明には、サーモスタットの例がよく挙げられる。室温22度に設定した時、「シングルループ・ラーニングのサーモスタット」は常に22度を保ち、一定の目的を達成しようとする。しかし「ダブルループ・ラーニングのサーモスタット」は目的そのものを常に再検討するため、寒さや体調に応じて、18度や24度の室温を提供する。
近年の経営環境において、組織の構成員が自発的な意欲と責任感を持って、変革に資するような行動をとるためには、ダブルループ・ラーニングが必要である。