フライティングパターン(Flightingpattern)
時期や露出頻度に関する出稿のパターンのこと。狭義には、広告の掲載時期と休止を交互に行う出稿パターンをフライティングと呼ぶこともある。
出稿パターンには様々なものがある。代表的なものとしては、発売の初期に大量出稿して顧客のマインドシェアを一気に奪おうとする「バースト型」、一定間隔をおきながら断続的に出稿し顧客に定期的な想起を繰り返させる「パルス型)、あるいは、継続的に出稿するパターンなどがよく用いられている。
既存製品の場合、過去の経験から、効果的な出稿パターンが予測しやすいことも多い。たとえば、うがい薬などは、通年を通じて広告出稿しながら、風邪のシーズンには出稿頻度を高めるなど、継続的出稿と断続的出稿の中間的なやり方を採用して効果を上げている。
パルス型フライティングでは、まったく同じクリエイティブを使うのではなく、顧客の認知度などに合わせてメッセージそのものを変えてくる場合も多い。たとえば、同じタレントを使いながら、毎年メッセージを微妙に変えるなどはこのパターンの応用である。
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