メッセージ(Message)
企業がターゲット顧客にこれだけは伝えたいと考える製品属性。
テレビCMなら15秒もしくは30秒、雑誌広告なら特定のスペース内というように、広告を載せるメディアには時間的・空間的な制約があり、すべての製品属性を伝えることはできない。あれもこれもと欲張った結果、顧客の頭の中に何も残らなければ、多大な損失を招いてしまう。15秒間で伝わるキーメッセージはせいぜい2つまでと言われるように、効果的なコミュニケーションを行うためには少数の属性に絞ったほうがよい。
通常、広告では、そのメッセージを、より顧客に印象付けるようなコピー(キャッチコピー)の形に「翻訳」し、それを広告の音声にしたり(テレビやラジオの場合)、最も目立つ文字(新聞や雑誌の場合)にしたりする。
メッセージ≒コピーとなる場合もあれば(例:初期のアサヒビール「スーパードライ」の「コクがあるのにキレがある」)、より印象を高めるためのユニークなコピー(例:90年代のサンギの歯磨粉「アパガード」の「芸能人は歯が命」)を作る場合も多い。コピーは専門のコピーラーターがいくつかの代替案を作り、それを企業が選ぶことが多い。
▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。