埋没コスト(sunkcost)
すでに発生しており、取消不能なコストのこと。
例えば、すでに支払った工場の建設費用や、使ってしまった開発費などがこれにあたる。
あるプロジェクトの投資の可否を検討する際、キャッシュフローはそのプロジェクトを「実施するケース」と「実施しないケース」とで比較する。そのため、埋没コストが計算に入る余地はなく、本来は投資の意思決定に影響を与えない。
しかし実際には、しばしば心理的影響を与えるファクターとなる。「すでに20億円のR&D投資をしたのだから、今さら引き返せない」といったことである。
▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。