ブランド連想(BrandAssociations)
消費者がそのブランドに関して連想できるすべてのもの。
たとえば、サンリオのブランド連想は、キャラクターや人名(例:ハローキティ、シナモン)、施設やアトラクション名(サンリオピューロランド、キティズハウス)、関連する地名(多摩センター)、感情(楽しい、夢がいっぱい)、顧客像(親子づれ、カップル)、時節(休日、夏休み)、製品・サービス特性(可愛い、ショーアップされた、混み合った)、などが挙げられるだろう。
これらの連想は、消費者の直接体験から生じているものもあれば、広告や他のユーザー、噂により見聞きしたものもある。また、経験や見聞きした頻度、印象の度合いによって、強い連想もあれば弱い連想もある。ブランド連想は、競合との差別化の重要な基盤になるので、ポジティブで強い連想を顧客の心の中に刻み込んでもらうための努力が必要となる。
次回は「ブランド・ロイヤルティ」を取り上げます。
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グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。